「英語がくどい!」と思われる人の落とし穴 「いちばん最高峰」などと言っていませんか?

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するとジョンが、「でも、なぜか 〔重ね言葉の形容詞〕+〔名詞〕 のフレーズにすると、違和感が少なく感じる」と言うのです。

どういうことかというと、

× His walking speed was fast. (彼の歩く速度がすごく速かったです)
○ He walked at a fast speed. (彼は速いスピードで歩いた)

のように at a〔重ね言葉の形容詞〕+〔名詞〕 の形だとあまり違和感がないと言うのです。もちろん、at a fast speedではなくat a high speedhigh / lowを使うのが正式なのかもしれませんが、この形ならfastspeedが重ね言葉になっていてもおかしく感じないのだそう。他の例も見てみましょう。

at a fast speed(速いスピードで) = at a high speed (高速で)
at an expensive price(高価な価格で) = at a high price (高い価格で)
at a cold temperature(冷たい温度で) = at a low temperature (低温で)
at a loud volume(大音量のボリュームで) = at a high volume (大音量で)
at a young age(若年の年齢で) = at an early age (若年で)

なぜ、The〔名詞〕is〔重ね言葉の形容詞〕. はおかしくて、at a〔重ね言葉の形容詞〕+〔名詞〕となると大丈夫なのか聞いてみたのですが、理由はわからないとのこと。もしかしたら、重ね言葉だけの問題ではなく、そもそもThe〔名詞〕is〔重ね言葉の形容詞〕. という言い方自体がおかしく感じるので、重ね言葉との相乗効果で違和感が増すのかもしれませんね。

意識すればするほど…

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ジョンも今まであまり意識していなかったそうですが、at a〔重ね言葉の形容詞〕+〔名詞〕 の形であれば、自分でも言っているかもしれないとのこと。

この重ね言葉、ネーティブでも使用するくらいですから、そこまで神経質になる必要はなさそうですが、意識すればするほど、やっぱりくどい感じがするのは日本語と同じなのでしょう。

「くどい」で思い出したのですが、大学生の時に筆者もそんなコメントをイギリス人の教授からもらったことがありました。あるレポートを提出した際に、評価ではAをもらったのですが、教授から「くどい」ってコメントがデカデカと書かれていたのです……。

ジョンにその話をすると、笑いながら「カツ(=筆者)っぽいエピソードだね」と言うのでWhat do you mean? (どういう意味だよ?)と聞き返すと、急に黙り込んでそそくさといなくなってしまいました……。
What does he mean? (どういうこと?)

箱田 勝良 英会話イーオン 教務部 チーフトレーナー

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はこだ かつよし / Katsuyoshi Hakoda

1972年静岡県熱海市生まれ。1995年筑波大学国際関係学類卒業、株式会社イーオン入社。

講師として、これまでに約1万人を教える。スクールの講師を経た後、法人部教務コーディネーターとして、多くの企業の研修カリキュラム企画と講師を担当。楽天の社員の英語力研修も担当した。TOEIC(R)テスト990点満点、実用英語検定1級。

学生時代には1年間の留学以外には海外経験なしで、日本に住み暮らしながら英語力を飛躍的にアップさせた。その自身の経験を基に、現在は教務部のチーフトレーナーとして、イーオン全体の講師の研修やカリキュラム立案に関わる。

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