するとジョンが、「でも、なぜか 〔重ね言葉の形容詞〕+〔名詞〕 のフレーズにすると、違和感が少なく感じる」と言うのです。
どういうことかというと、
○ He walked at a fast speed. (彼は速いスピードで歩いた)
のように at a〔重ね言葉の形容詞〕+〔名詞〕 の形だとあまり違和感がないと言うのです。もちろん、at a fast speedではなくat a high speedとhigh / lowを使うのが正式なのかもしれませんが、この形ならfastとspeedが重ね言葉になっていてもおかしく感じないのだそう。他の例も見てみましょう。
at an expensive price(高価な価格で) = at a high price (高い価格で)
at a cold temperature(冷たい温度で) = at a low temperature (低温で)
at a loud volume(大音量のボリュームで) = at a high volume (大音量で)
at a young age(若年の年齢で) = at an early age (若年で)
なぜ、The〔名詞〕is〔重ね言葉の形容詞〕. はおかしくて、at a〔重ね言葉の形容詞〕+〔名詞〕となると大丈夫なのか聞いてみたのですが、理由はわからないとのこと。もしかしたら、重ね言葉だけの問題ではなく、そもそもThe〔名詞〕is〔重ね言葉の形容詞〕. という言い方自体がおかしく感じるので、重ね言葉との相乗効果で違和感が増すのかもしれませんね。
意識すればするほど…
ジョンも今まであまり意識していなかったそうですが、at a〔重ね言葉の形容詞〕+〔名詞〕 の形であれば、自分でも言っているかもしれないとのこと。
この重ね言葉、ネーティブでも使用するくらいですから、そこまで神経質になる必要はなさそうですが、意識すればするほど、やっぱりくどい感じがするのは日本語と同じなのでしょう。
「くどい」で思い出したのですが、大学生の時に筆者もそんなコメントをイギリス人の教授からもらったことがありました。あるレポートを提出した際に、評価ではAをもらったのですが、教授から「くどい」ってコメントがデカデカと書かれていたのです……。
ジョンにその話をすると、笑いながら「カツ(=筆者)っぽいエピソードだね」と言うのでWhat do you mean? (どういう意味だよ?)と聞き返すと、急に黙り込んでそそくさといなくなってしまいました……。
What does he mean? (どういうこと?)
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