古今東西老若男女、髪の悩みは人それぞれ。かく言う筆者も、若かりし頃に比べて髪がずいぶんと細くなり、鬼のような剛毛が、めっきり扱いやすくなった反面、ボリュームが寂しくなってきたような……。「このペースでいくと、あと何年……?」と毎朝、鏡の前で思うのです。ちょっと頭皮マッサージしてみたり(笑)。
先日、ひょんなことから研修中に髪の話で盛り上がり、英語で知っていると意外と便利な表現がたくさんあるのと、「髪」をテーマにした英語の教材はあまり見かけない気がしたので、今回取り上げてみることにしました。会社のドレスコードから、好きな俳優やモデルの髪形の話まで、髪の話をするときにお役立てください。勇気のある方は、海外で美容院に行ってみても楽しいかもしれません。
シンガポールで毛が抜ける?
電子機器メーカーに勤めるタロウさんが、筆者の研修に参加するようになったのは数カ月前。2年間赴任したシンガポールから帰国してすぐのことでした。
タロウさんの会社では、シンガポールに赴任する方が多く、シンガポール赴任経験者が他にも数名クラスにいました。自然とシンガポールについての話が多くなるのですが、その話の中でタロウさんがこんな発言をしました。
シンガポールでは「毛を抜く」習慣とか儀式とかがあって、タロウさんも無理に脱毛でもさせられたのかと聞くと、No, no, when I washed or combed my hair, I had a lot of hairs on the floor… (そうじゃなくて、髪を洗ったりとかしたりしたときに、毛がたくさん床に落ちて……)というので、「毛を抜く」ではなく「髪が抜ける」と言いたかったのだとわかりました。そのときには fall out という動詞を使います。よく聞くのは
というような文。これは、男性としてはドキッとする出来事ですよね。「ついに始まったか!」と思ってしまいます。
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