おしゃべり好きなタロウさんは、teacherの発音を「ティーチュー、ティーチュー」と口をとがらせながら繰り返し、最後には筆者に向かって「カツ・ティーチュー、カツ・ティーチュー」といたずらっ子のような表情で話しかけてきました。
You don’t call your teacher “teacher” in English! (英語では先生に向かって「先生」とは言わないんです)と言って、たとえば、筆者なら「ミスター・ハコダ」か「カツ」と呼ぶと説明しました。すると、「ミスチュー・ハコダ」と言いながら大笑い。その後は「カチュー」とふざけて言うので、No, my name is not “Kachu”, it’s “Katsu”! (私は「カチュー」じゃなくて「カツ」です!)と注意。
最後には、ちゃんとerの音ができるジロウさんまでもがふざけ始め、「nerdは『ヌード』ですね!」なんて言うので筆者まで大笑いしてしまいました。
aの音/æ/とerの音/ɚ/の入った予定ばかり
研修の最後に、いつもその後の予定や週末の予定を研修生に聞くのですが、この日はみんなふざけて、aの音/ æ / と erの音 / ɚ / の入った予定ばかり答えます。
I’m going to eat dinner with Kanako. (カナコと「ディヌー」に行きます)
I’m going to buy some apples. (「エァップル」を買います)
I’m going to buy some bananas. (「バネァナ」を買います)
絶対にリンゴやバナナなんて買いに行くつもりがないのはバレバレです。すると、最後にタロウさんが、
とまたふざけて言いました。そもそもbarはerの音 / ɚ / ではありませんし、飲みに行く約束もしていません。Would you like to study English with me tonight? (よかったら、今夜は一緒に英語の勉強をしましょうか)と言うと、Just joking. (ただの「ジューキング〔ジョーク〕」です!〔jokeもerの音 / ɚ / ではありません〕)と言い残して逃げ帰っていきました。やれやれ……。
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