bird × バード
worm × ワーム
girl × ガール
turn × ターン
birthday × バースデイ
her × ハー
すると、further、farther、father はすべて「ファーザー」になってしまいます。「ハート」と言われると、heart なのかhurtなのか、はたまたhotなのか混乱してしまいます。カタカナ発音では、「ア」や「アー」で代用する母音が多すぎて、どの音なのかがネーティブには区別がつきにくいのです。
頑張ってネーティブの音を出そうと、erの音 / ɚ / を一生懸命に巻き舌で発音してくれる人もいますが、慣れるまではけっこう難しいですよね。巻き舌を意識しすぎて、他の母音まで全部巻き舌になり、逆に聞きづらくなってしまうこともあります。
ネーティブと話しているときにうまく通じないときや、もう割り切っていつもカタカナ発音で話しているという方は、erの音 / ɚ / は「ウー」にするのがいいのではないかと筆者は思うのです。
bird ブード
worm ウーム
girl グール
Thursday スーズデイ
turn トゥーン
her フー
どうせ違うなら「より『通じる』間違い」を
これもズル方式なので「本当の音と違う!」と言われるのは承知のうえで、どうせ違うなら「より『通じる』間違い」をお勧めしているのですが、本来の音を意識したうえで「ウー」と言うと、「アー」よりはそれっぽく発音できるはずです。
今回はあくまでも母音の話なので、子音も含めて見ていくと、確かに微妙なものがたくさんあるのはわかってはいるのですけれど……(笑)。
たとえばwの音は、「ウ( / u / や / ʊ / )」という母音の前だと、日本人には発音しづらい音になってしまいますよね。wool、wolf、woman、wouldなどは、すべてwの音が入っていない音で発音されてしまうことが多いです。
wolf × ウルフ
woman × ウーマン
would × ウッド
でも本当はワ行「ワ、ウィ、?、ウェ、ウォ(ヲ)」のウ段の音なので、「ウ」ではなく「ウゥ(Wゥ)」なのです……。うまく表記ができないですね……「ワゥ」とか「ヲゥ」のほうが、音のイメージがわきますか?
wolf ヲゥルフ
woman ヲゥマン
would ヲゥド
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