たとえば、intimateを英英辞典で引いてみると英和辞典と同じような用法も書かれていますが、はっきりと involved in a sexual relationship(性的関係にある)やphysically close in a sexual way(性的な意味合いで肉体的に親密な)というような定義が書かれています。
intercourseもthe act of having sex(性行為)やsexual contact between individuals(個人間の性的接触)のように明確に書かれています。
丸暗記“だけ”ではダメ
でも、覚える単語を一つひとつ全部辞書で調べていたら、途方もない作業量になってしまいます。ですから、筆者は「丸暗記がダメ」と言いたいのではなく、「丸暗記“だけ”ではダメ」と言いたいのです。
ある一定量の単語を覚えるためには、やはり、丸暗記が手っ取り早いでしょう。できれば、そのときに例文と一緒に文脈も含めて覚えられるとよりすばらしいですが、「そんな余裕はない!」という方は単語を増やすことを優先して、ひたすら丸暗記でよいでしょう。まずは知っている単語数を増やす学習です。そのうえで、メールを書いたり、話したりすることを想定して、覚えた単語の語感やニュアンスを確認していくという掘り下げる学習を加えてみてください。
(「1単語に1つの訳」という学習では、読んだり聞いたりして理解するための単語力としても不十分なことがありますが、まずは理解できる語彙を増やすことに集中する学習も、効率を考えると必要だと思います)
② 覚えた単語を駆使して、たくさんの英文を読んだり聞いたりする。どういう場面や状況、トピックで、どんなニュアンスで使われるのかを意識する(語感の学習)
③ 自分が単語を使用する時を想定しながら、英英辞典を調べてみたり、例文を参照したりしながら、英作文をする、または実際のコミュニケーションで使ってみる(実践練習)
似たような意味の単語の違いを意識してみるのも、ニュアンスや語感を知るためには効果的でしょう。たとえば、discussとargueはどう違うのかを英英辞典で調べて比べてみましょう。すると
argue to disagree in words (言葉で反対すること)
と説明があり、discussは同意、反対などの含みはなく、何かについて話すことを表しているのに対して、argueは相手の意見に反対するということを表しているのがわかります。
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