IT企業社長です。会社が潰れても、食えますか 【キャリア相談 Vol.17】

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何かにつけ不確実性の高い現代。一生安泰の仕事も、未来永劫つぶれない企業も存在しない。自分の仕事に明日があるのか――それをつねに考えておかないといけない時代だ。 この連載では、悩めるビジネスパーソンからのキャリア相談を募集。外資系金融、コンサル、ライブドア、企業再生コンサルなどを渡り歩き、数多くの業界やスタートアップに精通する塩野誠・経営共創基盤(IGPI)パートナーに、実践的なアドバイスをしてもらう。 

【Vol. 16】 会社を畳むハメになっても、食えますか?
 はじめまして、とむと申します。
 私は現在30歳で3社ほど会社を経営しています。
 売り上げは3社合算すると、年間1億円程度で役員報酬(3社とも役員は2~3人)を除くと利益率は8割程度となります。
 現状の収入には満足しているのですが、すべてIT関係の会社のため、売り上げの波が激しく5年後にどのような状態になっているか、まったく想像もつきません(「目標は持っているが確度が測れない」という意味です)。
 そこで質問なのですが、会社を畳むハメになったときに、私のような人材に対してニーズはありますでしょうか。
 大学卒業後、就職して1年で会社を辞め起業したので、会社経営の経験は7年程度です。HTML・PHPは扱えますが、専業で行っている方ほどではありません。
 持っているコネは、すべて私と同じような中小企業関係の方のみです。大企業や海外にコネはありません。また、英語もほとんど話せないに等しいです。
 ご回答いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
 とむ 会社役員

上位5位に入るキャリア相談の質問

みなさん、こんにちは。8月も半ばとなりました。この時期になると、夕立がやみ、夜の帳が降りた頃に、ふと近くに昔懐かしい人が帰ってきたような胸騒ぎがすることがあります。やはり夏のこの時期は、ご先祖様やいろいろな魂が故郷に舞い戻ってくるのでしょうか。

魂を近くに感じるそんな昨今ですが、今回はIT関連会社を複数営む30歳の社長の方から、万が一、会社を畳むことになった後にどんなキャリアがあるのかというご質問にお答えさせていただきます。

そういえば、最近、「この連載まあまあだけど、おめえ、文章が長ぇよ」という丁寧なご意見を頂戴しましたので、今回は簡潔に整理してまいりたいと思います。特にIT系の読者の方は140文字以上の文章を目の前にすると手足の震えが出てくるという調査報告もあるようです。

今回のようなご相談は筆者が個人的に受ける相談ランキングで、上位5位以内には入っている内容です。ちなみにほかの個人的な相談はたいていはエコノ探偵団が競合するような内容です。

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