
文豪たちが集うホテルから、旅館への転身
――「星野や軽井沢」は10年ほど前に全面改装して現在に至るのですが、改装前もやはり旅館だったのですか?
ここは「星野温泉ホテル」という、木造の大きなホテルでした。昔の万平ホテルに近いものがありましたね。
星野家はとてもアメリカナイズ、ヨーロッパナイズされた人たちでした。2003年に星野温泉ホテルを取り壊した際、片づけを私も手伝ったんですが、そのときに戦前のマリ・クレールとか、フランスや海外の雑誌が出てきました。それを星野の人たちは読んでいたのです。
――日本語版でなくて原書ですよね。
ええ、英語版やフランス版が出てきたりしました。そうしてホテルにも西洋の文化を取り入れていたんです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら