鳩山元首相は「いい人どまり」の典型
先の参院選挙で民主党は惨敗。その一因が、鳩山元首相の「迷言」「迷走」にあることは私が言うまでもないでしょう。最近では尖閣諸島をめぐる発言が物議を醸し出し、「宇宙人」とか「変な人」など巷ではすっかりキワモノ扱いが定着しているようです。
その一方で、鳩山さんのことを「いい人」と呼ぶ人が少なからずいます。身近で接している人、当時の囲みの記者たちが一例です。また、ある高名な精神科医は、「基本的に協調性のある「いい人」で、友人や知り合いとしては大変つきやすい人だろう」と評しています(WILL-2010年7月号「鳩山総理を精神分析」)。
実は私は、鳩山さん=いい人という印象を持ちつつ、「いい人なんだけど……」と語尾に切り出し文言が加わったうえで、首相としては残念な結果に終わった“いい人どまり”な方と受け取っています。
それはさておき、いい人だけど、何かが足りなくて、仕事でも恋愛でも“いい人どまり”で終わってしまう人が世の中にはたくさんいます。
仕事では、力があっても奥ゆかしさが災いして、「その仕事、ボクにやらせてください」「今のポジションでは不満です」と言えない人。その結果、十分に処遇されずに終わってしまいます。
恋愛では、「デートしよう」「付き合おう」と言えず、恋愛関係に発展しない人。その結果、どんなによくても友達以上・恋人未満の“いい人どまり”で終わります。
今回は「いつも“いい人どまり”で終わるんですよね……」とお嘆きの人への処方箋、そして「肝心なときに、いつもダメなんだから……」と“いい人”にイラついている人にもタメになる、人間関係を改善させて、いい年を重ねるための心のアンチエイジングです。
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