(少し話がそれますが……)この点、“いい人止まり”の相談者さんは料理のオーダーが苦手です。何を頼むか迷うので時間がかかり、その間は沈黙することが多いので、優柔不断で男らしくない印象を与えるし、打ち解けたムードを作れません。
私はデート中の会話を録音したものを聞いてアドバイスする機会が多々ありますが、こうした相談者さんは料理のオーダーに3〜5分前後かけてしまいます。最初の10分程度で打ち解けた雰囲気にすることが、その後の会話の流れをよくするためのキモなので、1分以内にオーダーし、その分を会話に振り向けるべきなのです。
3つ目の処方箋は、一歩前に出る勇気を持つことです。特に「ここぞ!」という重要な局面では、周囲や相手がどう思おうと、なりふり構わず一歩前に出ることが必要です。チャンスの女神が目の前に現れることは、そうそうありませんから。
鳩山現象は決して他人事ではない
先に述べた「嫌われたくない」というのは、いい“人止まり”を自覚している人だけでなく、誰にでも大なり小なりあることではないでしょうか。
実際のところ、新人類(1965年生まれ)以降に多い特長で、ある心理学者の調査によると、この世代の約8割の人にこの「嫌われたくない」という傾向があるそうです。
だから、今一度、ご自身の言動を振り返ってみることをオススメします。対面する相手の気分を損ねることを嫌って、自分の本音を表に出せず、つい人に合わせてしまうことはありませんか? 人生のターニングポイントで、いい人になりすぎていませんか?
また、「嫌われたくない」という意識が強い人の発言は、「誰に対してのものか」「どういう状況か」に大きく影響されてしまいます。その結果、言っていることがコロコロ変わるとか、八方美人と受け取られている可能性があります。よかれと思ったことが、逆に相手をイラつかせているかもしれません。普天間基地の件などで発言がブレまくった鳩山さんのことは、決して他人事ではないでしょう。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら