「告白する」と「口説く」の違い
先日、イマドキの若い男性向けの恋愛指南本を読んでいて、私はあることに気づきました。それは、女性へのアプローチのスタンスが「告白する」なのです。私はこれに対してたいへん違和感を覚えます。なぜなら、私たちオジサン世代が若い頃、恋愛指南本のスタンスは「口説く」だったからです。
今回も前回に続いて、異性とのかかわり方をテーマに取り上げたいと思います。ある脳科学者によると、恋は脳を活性化させ、それが肉体への刺激につながり、アンチエイジング上はプラスに働くそうです。なので、避けては通れないテーマ(?)ということで、話しを元に戻しますと……。
「告白する」というのは、「す、すっ、好きです…」と、(時には、頬を赤らめながら)自分の気持ちを相手に伝えて、相手の意向をうかがうという受け身の行為です。
一方の「口説く」は、相手の意向を踏まえたうえで、「今夜、一緒に過ごしたい」など、具体的な行動の提案や説得をする行為です。大半の女性は「男性にリードされたい」という受け身のスタンスですから、「口説く」ほうが圧倒的に行動を起こさせる確率が高いわけです。
実際のところ、どのくらいの女性が「男性にリードされたい」と思っているかというと、約6割が積極的にリードされたいと思っている一方で、「自分がリードしたい」と思っている女性はわずか3.5%にすぎないという調査結果があります(「オズプラス」2009年No.5より)。猛々しい男勝りの肉食系女子が増えたと言われていますが、現実はこの程度だということです。
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