前回の連載(なぜ福山雅治より、石田純一がモテるのか?)では「聞き上手」の効用を説きましたが、それは会話の中でのこと。すべて女性の言うことに受け身でいるべし、という意味ではありません。
2人だけの食事の提案、2次会でバーに行きましょうという提案、次の休暇は旅行へという提案などなど。男女が親密になる過程におけるこうした事柄は、男性がリーダーシップを発揮するべきだと思います。
この点、「平成のモテ男」石田純一さんはさすがです。前回の連載ではその徹底した「聞き上手」ぶりを取り上げましたが、一方の女性に対するアプローチのスタンスは徹底して「男性がリードする」なのです。デートの誘いひとつ取っても、「いいイタリアンレストランがあるんだけど、どうする?」など、相手にゲタを預けることは絶対にしないそうです。
石田流デートの3つの秘訣
では、具体的にどう女性をリードすればいいのでしょうか。
その成功の秘訣の一端が、石田純一さんのデート術からうかがい知ることができます。私はこれまで彼の著作やインタビュー記事を通じて、いろいろと見聞きしてきましたが、実によく考え抜かれているのです。石田さんのデートの秘訣をまとめると、ポイントは次の3つに集約されます。「非日常感」と「徹底的な事前準備」と「女性本位」です。
たとえば、「非日常感」でいうと、世界最高のピザを食べにわざわざイタリアのナポリに行く、なんてことをするそうです。しかも、「今度の土日にどう?」という軽いノリで。
最高のピザといっても、せいぜい600円程度。しかし、女性からしてみたら、仕事で疲れた雑踏の日本の街から、中世のロマンチックな雰囲気あふれる街へ、何気にさくっと連れて行かれたらどうなるか。みなさん、想像してみてください。答えは言うまでもないでしょう。
ここで、学ぶべきは「おカネをかけた仕掛けをする」ではなく「非日常感」が女心をときめかす、ということです。「非日常感」を感じさせるデートのネタはおカネをかけなくても身の回りにたくさんあります。たとえば、水上バスに乗る(1000円くらい)、美術館に行く(2000円くらい)などなど。
恋愛のスーパー達人の石田純一さん。この人の話を、「芸能人だし、お金持ちだし、参考にならない」と思わず、そこに秘められた万人に通用するコツをぜひ、お知りになっていただきたいと思います。
この「非日常感」は、すごく重要なキーワードなので、もうひとつ興味深いエピソードをご紹介しましょう。
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