あと一歩が足りない
私は婚活・恋愛コンサルタントとして、数多くの“いい人どまり”の人たちの相談にのってきました。こうした人たちには共通する特長があります。外見的には、穏やかな表情で親しみやすい雰囲気がある、見るからに“いい人”です。そして人の話をうなずきながらよく聞いて、発言に協調性があるという特長もあります。
女性からは「優しい」とか「話しやすい」と好意的に見られる一方で、何かが足りないために「いい人なんだけど……」と友達以上の関係には発展しません。
たとえばある相談者の人は、好意を寄せている女性から「●●さんだと不思議と何でも話せちゃう」と言われ、あるとき話があるからと呼び出されました。
「ついに告白されるのか!」と喜び勇んで駆け付けたところ、それはほかの男性との恋愛相談。何時間も悩みを聞かされた揚げ句、本音では自分が付き合いたいのに、ほかの男とうまくいくようにアドバイスしてしまったそうです。
後日、その女性からは「あなたのおかげで頑張れました」と感謝されたそうですが、何とも切ない話です。そして、残念な話です。なぜなら“いい人止まり”から脱するには、あと一歩、あと一歩が足りないだけだからです。
どうすれば友人から恋人に昇格できる?
私が某SNSで行ったアンケート結果を紹介しましょう。テーマは「男友達と恋に落ちますか?」。質問は、「愚痴をきいてくれたり、恋愛相談にのってくれる、やさしい男友達。そんな男友達と恋に落ちたことがありますか?」というもの。
結果は、なんと約半数の女性が「ある。付き合った」と答えたうえに、「ないが体の関係はあり」と答えた人が10%もいたのです。これは、多くの女性に男友達を恋人もしくはオトコとして受け入れる素地があることを意味します。
では、男友達から恋人へ昇格した人とそうでない人を分けるものは何でしょうか。アンケートに寄せられたコメントから答えは見えてきます。うまくいく人は「俺と付きあってくれ」と宣言したりして、友達から恋人への一線を超える行動を起こしているのです。これが例の「あと一歩」。しかし、これこそが“いい人止まり”の人たちには決定的にできない「あと一歩」なのです。
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