星のや軽井沢の客が、やけに活動的な理由 夏も冬も、内も外も!終わりなき”カイゼン”

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やけにクッションが多い理由

クッションが多いソファも、実は日本人向けに工夫されたものだった

――部屋の中ではソファにクッションがたくさん置いてあるのが印象に残ったのですが。

これは、好きなように寝転がれるように置いています。座ったときにソファの背面しかないと、居心地がよくないと思います。そこでクッションを自由に使っていただいて、ご自分でいちばん楽な姿勢でゴロゴロしていただけるように、どの星のやにもクッションはたくさん置いてあります。

部屋の天井に取り付けられた風通し窓「風楼」

主婦のお友達だけで行かれる旅行について、調査したことがあって、ソファか畳か、どうやっておしゃべりしているかを調べました。そうしたら、ソファの上に座ると疲れるので会話しない、と。ソファを降りて、地べたに座り込んでしゃべっているというのです。要はくつろぎやすさが違うのです。こうやってソファに座ってずっと話していられるのは、たぶん外国人です。

――そうした見えないところにも、こだわりが感じられますね。

夏でもクーラーはできるだけ使いたくないので、長野の農家の屋根などに昔からある「風楼」を天井にとりつけて、サーキュレーターのように上から空気を入れて下に抜けるようになっています。

若手社員を上手に引き上げる秘訣

――京都にお邪魔したときも感じたのですが、若い社員の方が非常に多いですね。みなさんとてもしっかりされている印象を受けたのですが、若い方のモチベーションを高めながら、かつ上手にその才能を活かすのは難しいのでは。

確かに大変なことですが、社長の星野の方針があります。フラットな組織にしたこともそうですが、スタッフ一人ひとりが自主性を持って仕事ができることがとても大事だと思っているのです。

何かをするときに、100聞いてからやるのではなくて、1聞いて自分で考えてやってみる。それで失敗してもしかりません。もちろん、考え方などは事前にいろいろ教えていますよ。それでも、自分で判断しなければいけない瞬間ってありますよね。

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