間違い続出!「カタカナ英語」のキケンな罠 ゆっくり食事も楽しめない?

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でも、難しかったのがソフトクリーム。悩みながらタロウさんがギブアップ。

✕ This is not soft creamis it? (これは軟らかいクリーム…ではないよね?)

そうなのです。ソフトクリームは英語ではsoft serve または soft serve ice creamと言います。

It’s called soft serve. (これはソフトクリームって言うんだよ)

それからゼリーも難しかったです。しかも、これは厄介です。

△ This is apple jelly! (これはリンゴジャム!)

とタロウさんは言いましたが、アメリカでは通常jellyはパンに塗る「ジャム」をイメージします。商品名ではありますが、確実にゼリーとして伝わるのはJell-Oです。

でも実はjellyでも、英語としては完全に間違いではないのです。イギリスでは「ゼリー」のことをjellyと呼ぶのです。

It’s called apple Jell-O! (これはリンゴゼリー(米)!)
It’s called apple jelly! (これはリンゴゼリー(英)!)

相手によって使い分けられるようにしておくとよいと思います。

スイーツ中年ムキになる

そんな話を聞いているのかいないのか、せっせとデザートを盛るタロウさん。甘いものに目がないのは知っていますが、いくら別腹といってもふた皿は取りすぎでしょう。Are you sure you can finish all of that?(本当に全部食べられるの?)というと、It’s a piece of cake!(楽勝だよ!)とジョークを言いながらケーキを指さしていました。

席に戻ってデザートを食べ始めると、案の定、ひと皿食べきれないと言って、筆者に押し付けようとするタロウさん。I told you!(だから言ったのに) Your eyes are bigger than your stomach.(見た目の感覚ほど、実際には食べられない)って言うでしょう。「もったいない」と筆者が言うと、悔しそうにI will take this home!(家に持って帰る!)と負け惜しみ。そんな、アメリカじゃないんだから。アメリカでは持ち帰り用の容器をもらって、食べきれなかった食べ物を持ち帰ることがあります。もちろん食べ放題のサービスで持ち帰りなんてありえませんけどね。

普通のレストランで食べきれなかったときには、担当のウエーターに

Can I get a to-go box? (持ち帰り容器をもらえますか)
Can I take the leftovers to go? (残りは持ち帰りにできますか)

とお願いするといいでしょう。to-go boxの代わりに、ただboxと言っても通じますし、doggy bag(持ち帰り袋)でも通じるでしょう。ただ、最近はあまりdoggy bagという表現は使わないようです。

Just leave it, or you’ll be sick.(残しておけばいいよ。無理すると気持ち悪くなるよ)と言ったら、I can eat it!(食えるもん)とムキになって口に押し込むタロウさん。

その30分後、電車の中で「腹が痛い」と涙目になることも知らずに……。

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