企業内や在宅、医師は病院外でも高給取り! こんなところにも稼げる医者はいるんです

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弁護士、会計士など、世間一般で「ゴールドライセンス」と呼ばれる資格の中でもピカイチの人気を誇るのが、「医師免許」だ。とはいえ、彼らのキャリアパスはあまり知られていない。
結婚、出世や転職、果ては、懐事情はどうなっているのか、一般のビジネスパーソンから見ても、彼らがどのようにキャリアを積んでいるのかは気になるところだ。この連載では医師専任のキャリアコンサルタントとして、300人以上の医師のキャリア設計に携わってきた中村正志氏が、医師たちの世間のイメージとは一風異なる内情をつづる。

前回のコラムでは、医師のアルバイトについてお話ししましたが、今回は医師が働く場所について、お話ししたいと思います。

皆さんが“医師”と会う場所はどこですか?

大半の人が「病院やクリニックの診察室」と答えると思います。

そこで今回は医師がどのような場所でどんな仕事をしているのか、ということを中心にお話を進めます。といっても病院やクリニック、大学などは皆さんも容易に想像がつくと思うので、それ以外で最近注目されている医師の働き方を紹介したいと思います。

①在宅診療医

<どんな仕事か?>

お医者さんが診察室で患者が来るのを待つのではなく、患者のお宅に自ら定期的に診察に伺うというスタイルの医師を言います。一般的に在宅診療と呼ばれる医療のスタイルですが、このサービスを提供する施設(=正式には在宅療養支援診療所と呼ぶ)が、全国で急増しています。なにせ診察室を儲ける必要がなく、事務所だけで運営できるので、投資があまり要らないことが強みです。国も在宅医療をもっと広げていこうという意向があり、今、最も注目されている医師の働き方です。

仕事の内容としては、患者宅に訪問して健康管理(病気の予防や治療)を行い、医学的な生活上のアドバイスをするといったことが一般的です。人の家に入り込んでの診察ということで、初めは抵抗感がある医師が多いようですが、患者や家族と密接な関係ができ、やりがいを感じることもあるようです。まだまだ新しい働き方で、メジャーなものとは言えませんが、今後もこのような働き方を選ぶ医師は増えていくのではないかと思います。

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