<どれくらい稼げるか?>
在宅診療は、診療点数も高いので週5日勤務で最低1500万円、1800万円くらい出すところがあります。当直やオンコールもやれば2000万円も超えることが可能です。
<どんな人がなるか?>
開業を目指す院長医師に多いです。その院長の下、時間を制限して働きたい女性医師、患者さんと密接にかかわるのが好きで、後に自分も開業をと考えている若い医師も多く働いています。
<お仕事豆知識>
在宅医療は提供するエリアの地域性と深いかかわりがあります。下町だと訪問するお宅が古い家屋で入りづらいところも多いですが、患者から親しまれるというケースが多く、逆に高級住宅街だと建物は大きくキレイですが、家族の対応が冷たく、コミュニケーションがしづらいなんて評判を聞いたことがあります。
産業医は企業によって年収差
②産業医
<どんな仕事か?>
企業において働く人の健康管理などを行う医師のことを言います。特徴としては患者を診察するというのではなく、健康診断や面接指導などによって、働く人の職場環境改善のアドバイスや教育を行っていくということが主な仕事になります。
大企業を中心として、産業医の存在は広く知られるようになりましたが、人事や総務以外では、まだご存じではない方も多いのではないかと思います。最近はメンタル面での不調を訴えるサラリーマンが増え、その対策が急がれているところですが、産業医としては、企業の方針や職場の実態を踏まえたうえで、企業と従業員、双方に最適な判断を下す重要な役割を備えています。基本的に50人以上いる職場においては産業医を選任しなければなりませんが、1000人以下の場合は常勤である必要はないので、月1~2回顔を出すという程度の産業医が多いのが実状です。
<どれくらい稼げるか?>
常勤勤務では、都心の企業であれば800万円~、地方の企業であれば1500万円くらいと、かなり企業により差があります。なお月に数回訪問する嘱託産業医の場合は、半日勤務で1回5万円くらいが相場のようです。
<どんな人がなるか?>
常勤医師については、病院での激務に疲れた医師、土日休みで自由な時間を作りたい医師が多いです。非常勤ではクリニックの開業医や、女性医師で空いた時間を有効に使いたい医師が多いようです。なお産業医になるためには日本医師会などが主催する研修を修了するなど、一定の要件を備えていることが必要です。
<お仕事豆知識>
産業医の資格は研修を受けるなどして比較的簡単に取れますが、経験が豊富な産業医というのは少なく、現時点においては企業の要望に十分に応えられていないというのが現状のようです。嘱託産業医の場合は、実際、片手間にやっている医師も多いため、産業医の質の向上というのはこれからの課題になりそうです。
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