商社マンみたいに世界を飛び回るドクターは?
③製薬会社のメディカルドクター
<どんな仕事か?>
数年前から採用が増えており、少しずつ知られるようになってきた医師の働き方です。長い間、国内の製薬会社は新薬開発などを大学医局などと共同で行ってきましたが、海外の製薬会社はもともと会社が雇用した医師が開発担当者でした。グローバルな買収や合併を進めていく中で、日本企業としても医師を担当者として主体的に新薬の開発やマーケティングに取り組んでいこうということで、日本の製薬会社においても医師を求める製薬会社が増えています。
ちなみに欧米においては、医師が製薬会社で働くということは日本以上に認知されています。実際、企業の新薬担当責任者や役員が医師という会社も多く存在します。ほかの職員と給与の違いこそあれ、働き方としてはサラリーマンと変わらず、月~金曜日で都心のビルに勤務するという形になります(製薬企業の本社はほとんど東京か大阪に集中)。仕事内容としては、臨床開発、マーケティング、(薬の)安全性評価という主に3つの仕事での役割が多く、グルーバル企業が多いことから高い英語力が必須です。また国際会議などの出席や出張も多く、働き方はさしずめ商社マン。
反対に製薬企業に入社したら一人ひとりの患者さんと向き合い診察することはほぼなくなるので、そのあたりの覚悟が必要な仕事となります。
<どれくらい稼げるか?>
比較的高く経験者なら1500万円、ポジションにより2000万円以上も可能となります。
<どんな人がなるか?>
臨床よりも、もっと広い視野で医療に貢献したい人、英語が好きでTOEICの点数などが非常に高く、外国人とのコミュニケーションに問題がない方がなるようです。
<お仕事豆知識>
製薬会社は医師の採用に力を入れている割には、まだまだ希望者が少ないのが現状です。そんな中、今、バリバリ働いているドクターはほかの会社からも声がかかることが多く、ヘッドハントも多いと聞きます。外資系が多い業界というのもその理由のひとつになります。ちなみに英語のできない医師は書類審査で落とされるため、通常の病院の医師募集と異なるので、その選考フローの大変さに愕然とする医師もいます。
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