帝人が「介護休職730日」を導入した理由 女性活躍推進からダイバーシティ推進へ

欧米企業との合弁・取引から、女性幹部の重要性を認識
――帝人の女性活躍支援への取り組みは、たいへんに早かったと聞いております。その経緯からお聞きしたいと思います。
1990年代に欧米企業との合弁事業や取引が多くなってきたが、そこで帝人の経営陣が気づいたことがある。弊社から会議に出席するメンバーは男性社員ばかりだが、欧米企業からは女性社員がつねに一定の割合で出席していたのだ。
この経験から、弊社の経営陣に問題意識が生まれた。「グローバルにビジネスを展開していくためには、欧米企業のように女性も経営幹部として活躍する企業になる必要があるのではないか」。
当時の社長であった安居祥策は、1999年夏の役員会議で女性の活躍を推進する方針を決めた。その決定を受け、「女性活躍委員会」が設置された。このときのメンバーは男女半数ずつで、私も委員を務めた。ただこのときの「女性活躍委員会」は専任組織ではないので限界があった。





 
         
         
         
        
       
           
           
          
         
          
         
         
         
         
        












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