信頼される会社をデータから見つけるCSR企業ランキング。このランキングはCSR分野に幅広く取り組む大手メーカーが上位になりやすい。たとえば、環境分野はサービス業では可能な活動に限界があり、製造業より得点は低くなることが多い。
そのため各企業のCSRの取り組みを評価する際は、業種別に見ていくことも必要だ。そこで、今回はいくつか業種をまとめた形の上位20社、さらに金融機関上位30社をご紹介する。ランキングで各業種のCSR先進企業を見ていこう。
繊維で東レが帝人を上回る
まず水産・農林業/鉱業/建設業。1位は国際石油開発帝石(得点524.5点)だ。部門別の財務トップの同社は総合でも25位。若干劣る人材活用69.6点が改善すれば総合10位入りも近そうだ。以下、2位積水ハウス(499.6点)、3位大和ハウス工業(497.9点)と続く。ランクインしている企業は多くが建設業で、水産・農林業は20位以内には入らなかった。
食料品のトップはJT(524.4点)。葉たばこ産地のタンザニア、マラウイ、ザンビアでかんがい設備の整備や井戸の設置を行うなど、本業と関係ある地域の発展に力を入れる。ほかにも幅広い活動で企業統治+社会性は90.0点と高得点となった。以下、2位キリンホールディングス(520.4点)、3位アサヒグループホールディングス(507.5点)のビール大手が続く。4位味の素(496.0点)までが総合100位内だ。
繊維製品は東レが525.1点でトップとなった。人材活用96.2点、環境90.4点、企業統治+社会性90.0点といずれも高得点。昨年業種トップの帝人(513.2点)は2位。人材活用94.9点、環境93.2点、企業統治+社会性100.0点といずれも東レを上回るが、財務得点が大きく下回った。3位はワコールホールディングス(449.0点)と、2位と3位の差は大きい。700位に入った企業は15社と上位2社以外の存在感は薄かった。
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