音楽から始まる、王者コカ・コーラのO2O

ネットとリアル、全方位ブランディングの破壊力

「思い出のそばには、コカ・コーラと歌がある」

現在、日本コカ・コーラが、ソニーの定額制音楽サービスと提携し、全国で展開するO2O(オンライン・ツー・オフライン)キャンペーン「Share a Coke and a Song」のコンセプトだ。

キャンペーンの主役となるのは、コカ・コーラやコカ・コーラゼロの限定ボトル。パッケージに4ケタの数字が記載されているコカ・コーラ製品を見たことはあるだろうか。

製品ラベルに記載された“1999”などの4ケタの数字は、“年”を表している。数字のパターンは全部で57種類。コカ・コーラが初めて日本で発売された“1957”年に始まり、“2013”年現在に至るまでの各年が印刷されている。幅広い年代に支持されているコカ・コーラならではのキャンペーンともいえる。

1998年が当たり年!

キャンペーンは2013年3月4日に始まった(対象となるコカ・コーラ製品の販売は13年6月末まで)。

参加者が多く人気の、1998年のボトル

仕掛けはこうだ。

消費者は、自分の好きな年のコカ・コーラを選んで購入する。パッケージには、9ケタのシリアルコードも印刷されている。消費者は、スマートフォンを利用して、専用サイトにアクセスし、シリアルコードを入力する。すると、ボトルに記載された年にヒットした、国内外の人気アーティストの10曲からなるプレイリストを全曲フルバージョンで聴くことができるのだ。

「音楽」を切り口にしたまったく新しいO2O といえる。専用サイトには、これまでの各曲の再生回数が表示されており、人気のある曲が一目でわかるようになっている。

たとえば、参加者が多い1998年。斉藤和義、Kiroro、The Cardigansなどのアーティストの曲が並んでいる。98年は、CDの国内セールスが非常に多かった時期でもあり、その頃を懐かしむ人が多いという。

次ページ数字だけが目的ではない!
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ボクらは「貧困強制社会」を生きている
  • 就職四季報プラスワン
  • 賃金・生涯給料ランキング
  • 夢を諦めない「脱会社員の選択」
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ウーバーイーツ配達員の過酷
ウーバーイーツ配達員の過酷
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
採用担当者が嘆く「印象の悪い就活生」の共通点
採用担当者が嘆く「印象の悪い就活生」の共通点
ヤマト独走に待った!佐川・日本郵便連合の勝算
ヤマト独走に待った!佐川・日本郵便連合の勝算
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
統合から20年どこでつまずい<br>たのか みずほ 解けない呪縛

みずほ銀行が相次ぐシステム障害で窮地に陥っています。その根底には、3行統合から今に至るまで解決できていない呪縛と宿痾が。本特集ではみずほが抱える問題点をガバナンス面や営業面などから総ざらい。みずほは立ち直ることができるのでしょうか。

東洋経済education×ICT