O2O(Online to Offline:オンライン・ツー・オフライン)ビジネスは、本格的な離陸期に入った。
2012年10月6日、阪急阪神グループはモバイル会員向けO2Oサービス「SMART STACIA(スマート スタシア)」の提供を始めた。NTTグループ、博報堂が協力し実現。SMART STACIA会員を対象にO2Oの実証実験も実施する。
詳細はいずれリポートするが、次のような新しい買い物が体感できる計画だ。
消費者は、阪急線・阪神線沿線の巨大モールに訪れ、スマートフォンの無料アプリを立ち上げる。歩いていると、お気に入りの店舗からクーポンのお知らせが、タイミングよく届く。
各店舗のクーポンやスタンプをもらうのも、スマートフォンをかざすだけだ。従来のように店舗ごとの会員カードを持ち歩く必要は全くない。駐車場のどこに車を駐車したかもアプリに記憶でき、非常に便利だ。
こうしたスマートフォンとネットを活用した新しい買い物スタイルの実現を“地域ぐるみ”で目指す。
30万枚の半額券を、わずか17時間で配布
O2O(オンライン・ツー・オフライン)。
O2Oとは、ネット(オンライン)の力を駆使し、現実社会(オフライン)のリアル店舗へ消費者を呼び込み、商品・サービスの利用を促進しようというものだ。ネット(オンライン)とリアル(オフライン)の購買活動が相互に連携し合うことを表す言葉でもある。
O2Oは、ネット業界はもちろんのこと、店舗を持つリアル企業のマーケティングや広告・販促部の担当者の間でも注目を集めている。
“O2O”という言葉がネット業界の関係者の間で話題に上り始めたのは、11年の春頃。筆者は初めてO2Oという言葉を耳にしたとき、これまで浮かんでは消えていったいくつものネットの流行語とは違い、大きな興味を感じた。
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