いよいよNTTグループが総力を挙げて、O2O(オンライン・ツー・オフライン)に乗り出してきた。
同グループは言わずと知れた国内最大の情報通信グループ。O2Oに関しては動きが鈍いと思われていたが、そんなことはなかった。ここにきて、一気に展開を始めた。しかも、西の地で――。
兵庫県西宮市。大阪と神戸の中間に位置するこの街は、高級住宅が立ち並び、関西の人にとってはあこがれの地としても知られている。
その地をNTTグループは選んだ。
レストランの順番待ちも必要なし
2012年10月、NTTグループは、阪急阪神グループ、博報堂と協業でモバイル会員向けO2Oサービス「SMART STACIA(スマート スタシア)」を始めた。同時に、12年10月から13年5月まで、会員を対象とした大規模O2O実証実験にも本格的に取り組んでいる。その実験の地の1つが、西日本最大級の商業施設「阪急西宮ガーデンズ」だ。
阪急神戸本線、西宮北口駅の駅前。約7万平方メートルという広大な敷地に、巨大なショッピングセンターが広がる。「阪急西宮ガーデンズ」では、まったく新しい買い物体験ができる。
来店者は、阪急西宮ガーデンズを訪れると、まずスマートフォンで「阪急西宮ガーデンズアプリ」を立ち上げる。すると、巨大モール全域で、Wi-Fi環境の高速インターネット通信が無料で利用できるようになる。
館内の至る所に設置されたWi-Fi端末の電波は、位置計測にも利用される。来店者は、自分が今、巨大施設の何階のどこにいるかをアプリ上の館内地図によって、リアルタイムで正確に確認できる。
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