ついに動き出した、巨艦・NTTのO2O 日本最大級の実証実験の衝撃(上)

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自分が歩くと、館内地図上の自分の人型アイコンが連動して動く仕組みだ。自分の居場所からお目当ての店舗の場所まで、館内地図上でルート案内をしてくれる。

自分が歩くと、自分の人型アイコンが動き、ルート案内してくれる

屋外では、GPS情報を元に、自分の現在位置をネット上の地図で確認し、目的地までのルート案内を利用することは比較的簡単だが、GPSの電波が届きにくい屋内施設ではそうはいかない。

これを可能にしたのは、NTTグループのWi-Fiを利用した屋内位置計測技術だ。来店者は、広大なショッピングセンターにもかかわらず、この仕組みを使うことによって、迷わず自分の行きたい店舗にたどり着くことができる。

館内を歩いていると、自分のお気に入りの店舗に近づいたタイミングで、店舗からのクーポンなどのお知らせが自動的に届く。クーポンは、各店頭でNFC搭載スマートフォンをかざすだけで受け取ることができる。

NFC(Near Field Communication)は、近距離無線通信の国際規格。10センチメートル程度の近距離での双方向データ通信が可能な無線通信技術だ。「かざす」だけでデータのやり取りができるという特徴がある。

各店舗のスタンプカードも、アプリで管理。従来のように店舗ごとのクーポンや会員カードを持ち歩く必要はない。スタンプも、店頭の専用端末にNFC搭載スマートフォンをかざすだけで貯まる。

館内12カ所に設置された専用端末にNFC搭載スマートフォンをかざすと、来館ポイントももらえる。

約130店舗に貼られたNFCタグを埋め込んだポスターにスマートフォンをかざすと、その店舗ごとの情報にアクセスできる仕組みまで用意されている。

レストランが混み合っていても、並んで待つ必要はない。予約しておいてぶらぶらショッピングしているうちに、自分の順番になると電話が自動でかかってくる。

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