巨人・電通が抱くO2Oの野望(下) O2Oで進化するマス広告

印刷
A
A

前回、アップルの「Passbook」を使った電通の新しいO2O(オンライン・ツー・オフライン)サービスをレポートした。そこには、電通の”攻め”と”守り”の姿勢が見て取れた。

今回は、そこから一歩進んだ電通の「野望」を活写してみたい。

電通が提供するPASSSS(パススス)は、Passbook形式のクーポン・チケット・会員証などを発行・管理するためのサービスだ。企業や店舗が簡単にPassbookを導入できるような仕組みを提供する。

PASSSSの注目すべき点は、従来の集客ツールにはとどまらず、企業と消費者の新しいコミュニケーションが実現できる可能性を持っているというところだ。

一般的に、クーポン施策は、主に新規顧客の獲得を目的としている。来店してもらってもそれきりになりがちだ。店舗側にとっては、再来店につなげることが難しいという課題を抱えている。

そこで、PASSSSを利用する。

Passbookの基本機能には、消費者がiPhoneに保存しているクーポンの内容を、店舗側が後から書き換えることができるという機能がある。PASSSSでは、前回述べたように、一人ひとりの行動履歴を取得・蓄積することができる。

この2つの組み合わせで、次のような新しいコミュニケーションの実現が可能となる。

次ページ今まで捉えきれなかった客をつかまえる
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
平気で「おにぎり」を買う人が知らない超残念な真実
平気で「おにぎり」を買う人が知らない超残念な真実
三井物産、肝煎りの「ロシアLNG」で正念場
三井物産、肝煎りの「ロシアLNG」で正念場
工場が消える!脱炭素が迫る最後の選択
工場が消える!脱炭素が迫る最後の選択
ファミマと伊藤忠が狙う「セブン-イレブン1強体制」打破の勝算
ファミマと伊藤忠が狙う「セブン-イレブン1強体制」打破の勝算
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT