駐車位置もアプリで記録
特に便利なのは、車を駐車した場所をアプリに記録できる機能だ。駐車場入り口付近にある地図上で、自分が車を停めた場所にスマートフォンをかざすだけで、アプリに駐車位置を記録できる。
阪急西宮ガーデンズを訪れるとわかるが、駐車場が巨大で入口が複数あり、わかりにくい。車を停めた場所をアプリに簡単に記憶させておけば、停車位置が思い出せず慌てるということもなく、安心して買い物できる。
NTTがO2Oの実験を行っているのは、阪急西宮ガーデンズだけではない。
大阪・梅田の商業施設「阪急三番街」「HEPファイブ」などでは、画像共有SNS「Pinterest(ピンタレスト)」のような、写真共有アプリ「ウメダ・スタイルクリップ」を提供している。
来店者と店員は、自分の好きな商品、おすすめ商品などの写真を投稿してアルバムのように一覧にし、共有できる。来店者と店員はお互いにコメントし合い、コミュニケーションを取ることもできる。
このアプリは利用すればするほど、自分の好みや関心に合った写真が自動的に優先して表示されるようになってくる仕掛けだ。ここにはビッグデータ分析が活用されている。
以上のように、およそO2Oで想像される未来像をNTTグループは“フルパッケージ”でいち早く関西で実現した。
そこには、Wi-Fi位置計測技術、かざすだけでデータのやり取りのできるNFC、クーポンのプッシュ配信、ビッグデータ分析といったNTTが持つ情報技術が、惜しみなく投入されている。
大規模O2Oに取り組むNTTグループの目的は何か。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら