続・英語下手が英語圏で勝ち抜く策 MITの試行錯誤で見つけた、英語力の磨き方(下)

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新世代リーダーは、政治経済の分野だけに求められているわけではない。科学技術の分野にも、フロンティアを切り開く人材が必要とされている。当連載では、 航空宇宙工学という切り口から、新時代のリーダー像を探っていく。MITで航空宇宙工学の博士号を取り、NASAジェット推進研究所(JPL)への転職を決めた筆者が、MITでの日々を振り返りながら、日本の理系が世界で活躍するために必要なものを語る。

 

※ 前編はこちら:弱者の兵法:英語下手が英語圏で勝ち抜く策

4. 情報を提示する順番を考える(新情報の後置)

以下の2つの文章を読んでいただきたい。どちらが読みやすいだろうか。

(出典:Crystle Bruno, “Old Information before New Information,” San José State University Writing Center)

英語を母語とする多くの人は、文章Bのほうが読みやすいと感じる。おそらく日本人にとってもそうであろう。しかし、どちらも書かれている情報は全く同じだ。第2文が能動体か受動態かに違いがあるが、どちらも文法的にまったく問題はない。では、なぜ文章Bの方が読みやすいのか。

理由は、情報が提示される順番にある。

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