こんにちは、安河内哲也です。このたび、大きな動きがありました。今回は緊急特集として、ニュース「すべての大学にTOEFL試験を義務づける」という自民党案についての考察をしてみたいと思います。
TOEFLは難易度の高さが問題点
まず、TOEFL試験とは何なのか?ということをよく理解する必要があります。これは、現在、世界で作成されている中でも最も優れた英語4技能試験のひとつです。iBTという試験方式でパソコンと対面して受験し、判定の信頼性と客観性に関しても最高レベルです。また、全世界で大学レベルの講義を理解するための実質上のスタンダードとなっています。
と聞くと、この案はすばらしいように聞こえるかもしれませんが、実は問題があります。それは、ズバリこの試験の難易度の高さです。
私は20年間、教壇で、中学生、高校生に英語を教え続けています。また学生時代から、何度もTOEFLを受けてきました。その経験から言えるのは、そもそもTOEFLの受験に適したレベルの生徒は、偏差値上位のトップ層の学生だということです。
したがってTOEFLは、上澄みの生徒に、大学入試英語をスキップさせたり、また留学、大学院入学、大学卒業の基準として使用するには、たいへん適していると思います。超難関大学の英語受験をTOEFLで代替するという案であれば、私は大賛成です。
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