今回で4回目となるビジネスパーソンの学習法では、前回までに引き続き、TOEICスピーキングテストの上手な活用法、また、スピーキングテストを目標とする具体的な研修方法を提案していきたいと思います。
6つのパートに分れているTOEICスピーキングテストのうち、パート1、パート2についてはすでに学習方法を詳しく解説しましたので、今回はパート3をじっくり見ていきたいと思います。
社会に出て漠然と英語が必要だと感じている人の中には、ビジネスで役に立つスピーキング能力を伸ばすために、いったい何から手を着けていいかわからない人も多いと思います。また、肩に力が入るあまり、最初から難しい経済や政治について話せるようになろうとして、挫折してしまった人もいるかもしれません。
でも、実際、海外での商談や会議では、あなたの周辺の話をすることが、たいへん多いのです。あなたの会社、あなたの仕事、あなたの趣味、あなたの体験談、あなたの人生と、“あなた話”が会話の大部分を占めると言ってもいいほどです。
ですから、まずはあなた周辺の話題を、スラスラ話せるようになりましょう。難易度の高い政治経済などのトピックについて語れるようになるのは、その次です。
たとえば、あなたがニューヨークに赴任したとします。まずやらなければならないのは、自己紹介、自社紹介。これで自分という存在を印象づけ、覚えてもらわなければなりません。さらに、私たちが外国に行くときは、日本人として出ていくわけですから、日本の国のこと、自分の暮らす地域のことなどについて話す機会が多くなります。外国人から質問される事柄の多くが、日本がらみのものになるからです。
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