パーティーで英語を話せるようになるには? ビジネスパーソンの英語学習法(その4)

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自分周辺の話の台本を作るべし

では、具体的にどのように学習していけば、自分周辺のことが話せるようになっていくのでしょうか?

皆さんには自己紹介のフォーマット(台本)を作成することをお勧めします。TOEICスピーキングテストのPart 3の形式を利用して、衣食住、仕事など、自分周辺の情報を反射的に発話できるよう鍛えてもらいたいと思います。

また自己紹介の台本作りには、BULATS(ブラッツ)のスピーキングテストが役に立ちます。

ブラッツとは、英検で知られる日本英語検定協会が、イギリスのケンブリッジ大学の語学試験機関であるケンブリッジESOLと提携して開発したテストです。TOEICテストと同じようにLRテスト、Wテストなどもあります。また、試験会場で試験資材を前に受験するペーパー版と、インターネットを利用したオンライン版があります。

ブラッツはTOEICテストと並び、ビジネス英語のスピーキングテストとして、現在、普及が急速に進んでいます。今のところ個人受験はオンライン版のみなのですが、三井物産をはじめ採用している企業も多いので、ビジネスパーソンの中には、受けたことがある方もいるでしょう。

このテストのPart 1では、下の表にあるように、あなた周辺の事柄が必ず6つ聞かれます(設問は7つありますが、2と3は選択問題で、ビジネスパーソンなら2、学生なら3を選んで答えることになります)。

画像を拡大
出所)日本英語検定協会 BULATS事務局

このように先に問題を公開してしまうと、「受験者はみんな事前に台本を用意していくから意味がないだろう?」と思われる方もいるかもしれません。でも、それでいいのです。なぜなら自己紹介というのは、いつもほとんど同じになるのが当たり前ですから。

実際ビジネスのシーンで自己紹介する際は日本語であっても、皆さん同じようなことを繰り返されているのではないかと思います。ですから、英語の自己紹介の場合はまず台本を用意し、それを覚えて口にできるようになれば、自分周辺について、もう立派な発話能力を身に付けていることになります。つまり、これらのテストに向けて準備をする=仕事で使える発話能力を身につけることになるのです。

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