第一生命が挑んだ、一般職女性の意識改革

ダイバーシティ先進企業は、甘くない

少子高齢化の大波が日本の産業界に押し寄せている。生保業界も例外ではない。生命保険は将来に備えるものだから、若者が減り高齢人口が増えれば、生保市場は縮小していく。環境は厳しくなるのだから、これまでと同じやり方は通用しない。そこで企業は体質を筋肉質に強化しようとしている。

中でも第一生命保険(以下、第一生命)の組織変革は興味深い。変革の軸に据えているのは「ダイバーシティ」である。企業の置かれた環境が不連続に変化するので、多様性を取り込もうとしているのだ。特に力を入れているのが女性の戦力化であり、ワーク・ライフ・バランスの推進でも成果を上げている。

そこで皇居に面した第一生命本社ビルを訪ね、吉田久子・ダイバーシティ推進室部長に取り組みの経緯と成果を聞いた。

――ビル内への立ち入りがセキュリティの強化や個人情報保護法の影響で難しくなるなど、生命保険業界の営業スタイルは変革を求められていると思います。そういった環境変化が人材育成に与えた影響について教えてください。

少子高齢化によって国内の生保マーケットは縮小している。また営業スタイルについても、ご指摘のとおり職域への訪問は難しくなってきている。バブル期までの生保業界と比べ、様変わりしているといえるだろう。

そんな環境変化の中で人材育成の考え方も変わった。従来の生保会社は、他生保のベンチマークが中心であり、育成法も業界内で似たり寄ったりだったのではと思う。しかし現在は広い視点に立ち、生保やほかの金融業界に止まらず、製造業やサービス業等の人事制度も参考にしている。

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