それから、メキシコでは女性がマネジャーのことも多いです。女性が働いて高い地位にいることも当たり前です。
ゴンザレスさん:以前あったことですが、女性がトップで交渉に行くと日本の男性が「代表の方は来ないのですか?」と言って、彼女とやりとりをしたくないような雰囲気を出すくらい、女性を下に見ていたことがありました。実際に仕事をすると、彼女の専門性と手腕を理解して、今では「どうされていますか?」と聞いて来るほど態度を変えていますが……。
カメタさん:メキシコでは女性がたくさん活躍していますが、ただ就職の時に「これから妊娠する予定がありますか?と聞かれたり、妊娠検査というか、健康診断で「妊娠していない」ということを証明する欄があります。それがマイナスになるリスクはありますね。
ゴンザレスさん:就職する時点で妊娠していたら、すぐに産休に入らないといけないので、会社にとっては避けたいですからね。
――働くママは、お子さんの預け先はどうしているのですか?
カメタさん:自分の親に朝、預けてから仕事に行くことが多いです。家族を大切にする国ですので、家族で面倒をみます。
メキシコ人は、政治ネタが大好き
ゴンザレスさん:メキシコは平均年齢が26歳の国ですので、人材は沢山いて、これからどんどん成長する国です。
メキシコには州が32州あって、2441市があるのですよ。国土も日本の5倍です。全体選挙は6年ごと、市の選挙は3年ごとです。2441市もあると、いたる所で選挙が行われているので、いつでも政治関係のことは話題に上ります。
――海外では政治関係の話は避けるほうがいいと思っているのですが、日本人が政治の話をしても大丈夫なのですか?
カメタさん:よく政治の話題が出るので、逆に知っていないと話についていけません。サッカーの話題も同じです。
ゴンザレスさん:政治の話で言えば、三大政党があることは常に意識してほしいですね。PRI(制度的革命党)・PAN(国民行動党)・PRD(民主革命党)があり、今の大統領はPRI、以前の大統領はPANでした。
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