世界の企業が、メキシコを好む本当の理由

盛りだくさんの会社行事が生む、強固な結束力

――これだけ行事やスポーツ観戦なども一緒に楽しんでいたら、会社の団結力は強そうですね。

カメタさん:メキシコで社員といい関係を築くためには、毎日のコミュニケーションは本当に大切です。

ゴンザレスさん:これだけ行事やスポーツ観戦までも会社で行うということは、日本の企業ではないかもしれませんが、もし、それを尊重せずに日本のやり方を通したら、メキシコ人は抵抗するでしょうね。そこは理解するべきです。

エミ・カメタ三等書記官

現在450社以上の日本企業がメキシコに進出していますが、マネジメントの方法は2パターンに分かれているようです。1つは日本人がマネージャーの場合、そしてメキシコ人がマネジャーの場合。

日本人のマネジャーがいるところでは「報・連・相」や整理整頓など、日本の文化をそのまま持って行くことがありますが、それをうまく教えるのは大変なことです。やはり文化を熟知するメキシコ人がマネジャーのほうがうまくいくので、少しずつマネジャーをメキシコ人に変える会社が多くなっています。

大野さん:メキシコ人がマネジャーの場合は、日本で研修を受けたメキシコ人が日本のやり方を持ち帰って、ほかのメキシコ人に教えることがあります。日本で学んでメキシコに戻ると、そのマネジャー自身の仕事に対する態度も変わり、メキシコの文化を理解したうえで日本で学んだことを教えるので、スムーズにいくケースが多いようですね。

褒めること重視で、反省会はやらない

ゴンザレスさん:18歳以上のメキシコ国民1500名を対象に行ったアンケートでは、日本人のイメージは1位が「創造性がある(76.7%)」2位が「リーダーシップがある(45.1%)」と、とてもよいイメージです。

ですが、やはりメキシコの文化を理解し、日本のやり方をそのままは行わないほうがいいです。例としては、メキシコ人はセンシティブなので、人前で叱られることを嫌います。日本人は感情的になって、その場で怒ることがありますが、それはダメです。別室に呼んで話をして下さい。話をするときも、メキシコ人はわからないということを言いたがりません。失敗した理由も「何かが、そうさせた」という言い方をします。

カメタさん:口癖としては、”No te preocupes (ノ・テ・プレオクーペス/大丈夫!)”という言葉をよく言います。例えば、明日プレゼンテーションがあって「大丈夫?」と聞くと”No te preocupes!”と自動的に答えます。ただし、本当に大丈夫かどうかはわかりません。

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