世界の企業が、メキシコを好む本当の理由 盛りだくさんの会社行事が生む、強固な結束力

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――メキシコは、以前はこんなに貿易にオープンではなかったと聞きます。日本もこれからオープンにならざるを得ないと思うのですが、メキシコはどうしてオープンになったのですか?

ゴンザレスさん:NAFTA(ナフタ/北米自由貿易協定)という貿易協定を結んでから成果が上がり、次に何をするべきか考え、行動を起こし続けた結果そうなりました。

大野さん:そういえば、メキシコは中米と思われがちなのですが、実は北米なのです。NAFTAに入っていることからも分かります。

――進出先としてメキシコが注目されている反面、治安の不安があるとよく聞きますが、どうでしょうか?

カメタさん:よく日本で報道されている麻薬の問題は、北の国境のあたりの話です。アメリカからラテンアメリカへのルートになってしまっているのです。ただ、それも警察と麻薬組織の争いなので、一般の人が巻き込まれたケースは今までありません。中部の治安はいいですよ。

ただ、もちろん最低限の注意は必要です。大使館などが注意を呼びかけるのは、日本人の意識が低すぎるからなのです。平気でパソコンを手にもって歩いているのを見ると、びっくりします。

大野さん:ついこの間も中部の方に行ってきましたが、メキシコシティでも場所さえ気をつけていれば、夜に1人で歩いても平気でした。正直なところ、10数年前に行った時は危ないと感じたのですが、経済状況がよくなってきていることもあり、今は女性が1人で歩いているのも普通です。

実際に現地に行けば、大丈夫だとわかってもらえると思うのですが、メディアでは国境付近の一部のみが取り上げられています。

カメタさん:日本の5倍の面積がある国です。場所によって状況もさまざまです。企業が進出する際も、ビジネスによって強い地域が異なるので、しっかりリサーチして行ったほうがいいですね。

(撮影:今井康一)


 

竹村 真紀子 IWCJ代表

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たけむら まきこ / Makiko Takemura

一般財団法人International Women's Club JAPAN(IWCJ)代表理事
International Women's Club ASIA(IWCA)事務局長。日韓中を中心にグローバルマインドをもつ家族で構成される俱楽部を運営し、アジア圏でのビジネスマッチングを推進するとともに、次世代がアジア人としてグローバルに活躍できるよう、30カ国以上の駐日大使館の協力を得て、子ども向けにリトルアンバサダー・プログラムを開催。国際機関で海外人向けの「日本のビジネスマナー」研修を担当。
 

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