日本こそ、TPPの恩恵を最大限に享受できる

アジア貿易拡大に加え、傍若無人の中国も抑え込め

歴史的にもアメリカと組むのが自然か(08年の洞爺湖サミット、日本雑誌協会)

日本経済の歴史を検証すれば、日本が世界経済との結びつきを強めながら経済発展を遂げてきたことは、疑う余地がない事実です。ということは、アメリカがTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)で持っている発想と同じように、今後の日本は成長が著しいアジア地域との関係を強化していくことが、当たり前の対応となるはずです。

日本はTPPに、真っ先に手を挙げるべきだった

日本はむしろ、アメリカがTPPのような枠組みを提供してくれたことに感謝して、真っ先に参加を表明し、TPPをテコに、さらなる経済発展を目指すべきではなかったのでしょうか。

TPPが日本経済を悪化させるというのは、明らかな間違いです。TPPに限らず自由貿易協定の類は、長い目で見て、先進国のほうが新興国よりもずっと有利だからです。経済が成熟した先進国は緩やかな成長を余儀なくされますが、アジアの新興国はたとえ停滞したとしても、それでも高い成長を持続することが期待できるのです。

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10年前に統合構想が破談になった三菱重工業と日立製作所。その後両社は対照的な道を歩み、2009年に伯仲していた時価総額は今や日立が大きく上回っています。本特集では明暗が分かれた三菱重工と日立を主軸に、製造立国・日本の生きる道を探りました。

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