白川方明総裁は、任期を待たず辞任を発表。安倍政権に対する意趣返し、というようなピンボケ報道が多いのには笑ってしまいますね。もともと、総裁と副総裁は同日に替わるのが慣例で、前回ボケた民主党が「何でも反対!!」をやったために総裁人事まで伸びてしまい、任期が変則になっていただけなのです。
次の日銀総裁にふさわしい人は・・・
生粋のセントラルバンカー、白川総裁としてはこんなことは許されるものではなく、自分の任期中にもとに戻す、というのが就任直後からの目標だったはずで、実に白川さんらしい決断でしょう。
振り返ってみれば任期中は、政権交代、リーマンショック、欧州危機、あげくのはては大震災まであって、個人的には変な人が総裁でなくて本当に良かったと思います。海外の中央銀行関係者と話すと、最前線で日本のバブル崩壊を見て流動性供給の重要性を、肌身をもって体験していた白川さんの存在は大変大きかった、とみんながみんな口をそろえて言います。日本だけではなく、世界にとっても、とてもラッキーな人選だったと言えるでしょう。
次に総裁になる人の任期中も、実際何がおきるか分かったもんではなく、正直学者はやめた方がいいと思います。実際、先物を1億円も売ったことがないとか、財務省の思考回路がよくわからない・・・というような人は、当面避けるべきでしょう。
私は財務省出身の方(誰とはいいませんよ)が、今度はよろしいのではないかと思っています。というのは、財務省としては日本の財政が危機的状況だといい消費税を上げ、さらに増税をしようとしている。
その一方で、さらに日本の政府としてのクレジットを悪化させる日銀引き受けなんかが話としては上がっているわけで、これを許すとなると「日本の財政はまだ安全なんだ」と言わざるを得ない。これをやると、日銀のバランスシートが拡大するし、円安になるんですからね。
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