断言しよう!アメリカ経済の復活は本物だ ぐっちーさんが読む「ちょっと先」のマーケット

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ドル高(円安)は、本格的、構造的だ!

そうなると、このドル高(円安)、やはりかなり本格的なものと見なければなりません。思えば昨年9月~10月で住宅セクターが反転してきた時に、筆者もこれからはアメリカ株がよくなるかもしれない、と指摘しており、特に大型のドルショートを持っていた連中は少しずつドルを買い戻し始め、その勢いのまま今の為替水準に到達していることから見ると、これはかなり構造的なものと見たほうがいい。

先日のアメリカの貿易収支も、早くもシェール効果で赤字が減り始めており、こうなるとアメリカにとっては自国通貨が高い方がいいに決まっているので、今の流れに棹をさす必要性は全くなく、この為替水準は大変居心地がよろしい。

個人的には、これだけ円安になれば「日本は輸出が増えて景気が良くなるのだ」・・・と声高に言っておられた人々がどうなるのか、に興味があります。

まず、日本の輸出構造は既に成熟国のものそのもので、円安になったからと言って突然売れるようなものは何一つないでしょう。それどころか、円安で輸入額が大幅に増加しますから、貿易赤字はさらに増えるでしょう。

結果的にみなさまの生活がどうなるか、よく観察していただきたい。2000年から2008年にかけて輸出はひたすら増え続けましたが、給料は下がり続けたという事実を、今ひとたび確かめてみるべきです。

当時は円高のおかげで輸入物価が下がり続けましたので、皆様の生活はまあまあ、だったわけですが、今回は円安でガソリンから食料まで値上がりの連続となるか、その分を価格転嫁できない産業において、さらなるコストカット(つまり賃下げ)が行われる可能性が高いとみています。

円安になれば・・・・・なんて言っていたエコノミストの名前を控えておきましょう(笑)。

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