日本こそ、TPPの恩恵を最大限に享受できる アジア貿易拡大に加え、傍若無人の中国も抑え込め

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ブランド化で「農産物のベンツ」をめざせ

日本の農業はものすごいポテンシャルを秘めていますが、人口が減少していく国内市場を相手にするだけでは、この先どうしても限界に直面してしまいます。そうであるならば、自動車と同じように、農業も世界の市場に出ていくべきなのです。

ただし注意すべき点は、日本が農業で成功するためには、けっして安さを売りにした価格競争には付き合ってはいけないということです。日本の農業が目指すべきは、高いブランド価値を持った「農産物でのアップルであり、メルセデスベンツやBMW」なのです。「日本のものしか買いたくない」という指名買いの消費者を、どれだけ持てるようになるかが勝負です。

TPPは日本の農業を強くするチャンスです。韓国やオランダのように工夫をこらせば、農業は輸出産業として育つ可能性が高いと言えるでしょう。

詳しい話は、私の最新刊『アメリカの世界戦略に乗って、日本経済は大復活する!』(東洋経済新報社)をご覧いただけると理解が深まると思います。

中原 圭介 経営コンサルタント、経済アナリスト

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なかはら けいすけ / Keisuke Nakahara

経営・金融のコンサルティング会社「アセットベストパートナーズ株式会社」の経営アドバイザー・経済アナリストとして活動。「総合科学研究機構」の特任研究員も兼ねる。企業・金融機関への助言・提案を行う傍ら、執筆・セミナーなどで経営教育・経済教育の普及に努めている。経済や経営だけでなく、歴史や哲学、自然科学など、幅広い視点から経済や消費の動向を分析しており、その予測の正確さには定評がある。「もっとも予測が当たる経済アナリスト」として評価が高く、ファンも多い。
主な著書に『AI×人口減少』『これから日本で起こること』(ともに東洋経済新報社)、『日本の国難』『お金の神様』(ともに講談社)、『ビジネスで使える経済予測入門』『シェール革命後の世界勢力図』(ともにダイヤモンド社)などがある。東洋経済オンラインで『中原圭介の未来予想図』、マネー現代で『経済ニュースの正しい読み方』、ヤフーで『経済の視点から日本の将来を考える』を好評連載中。公式サイトはこちら

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