2012年9月、それまで外部に委託していたゲームのプラットフォームを内製に切り替えた。ゲーム自体は外部の事業社からの提供だ。副社長の飯塚氏自らゲームの提供会社に出向いて、先陣を切ってゲームの話を詰めている。
現在、ソーシャルゲームや手軽に遊べるゲームなど合わせて約20タイトルを展開する。今後はゲームの強化に力を入れ、自社タイトルを増やしていく計画だ。
3月末までに、15タイトルほど追加する予定。現在のところは、計画どおりの売り上げを達成し、手応えを十分に感じているという。ゲームを利用している会員は、今や約30万人に達する。
ヤマダゲームの特徴は、リアルの店舗との連携、“実利のあるゲーム”だ。そこがDeNAやGREEなどが提供するゲームとは異なるという。ゲームといえど、あくまでリアル店舗を生かすためのO2Oが目的だ。
たとえば、約690店舗に設置されているスロットマシーンを回すと、来店ポイントがもらえる。そのポイントを使って遊ぶソーシャルゲーム「らびたんクエスト」を開始した。
ほかにも、ゲーム内で敵を倒すなど結果が出ると、ヤマダ電機の店頭で利用できる割引クーポン券などがもらえる特典もある。スロットマシーンを回すとゲーム内の特別レアカードやクーポンがもらえるというキャンペーンも実施した。
店頭での買い物で得たポイントは、ゲーム内で使うゲームコインの購入にも利用できる。ゲームの利用に応じて会員ランクがアップすれば、店頭でサービスが優遇される。
全国のヤマダ電機の店舗を利用して、県別47都道府県対抗ソーシャルゲームを実施し、勝利した県では、ヤマダ電機の安売りセールを行うというようなプランもあるという。
ゲームは、新規顧客の獲得にも有効だと飯塚氏はみている。
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