ヤマダ電機、ヤマダゲームで攻めるO2O! SNS、ソーシャルゲームで顧客を囲い込め

✎ 1〜 ✎ 7 ✎ 8 ✎ 9 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

2012年9月、それまで外部に委託していたゲームのプラットフォームを内製に切り替えた。ゲーム自体は外部の事業社からの提供だ。副社長の飯塚氏自らゲームの提供会社に出向いて、先陣を切ってゲームの話を詰めている。

代表作の「らびたんクエスト」

現在、ソーシャルゲームや手軽に遊べるゲームなど合わせて約20タイトルを展開する。今後はゲームの強化に力を入れ、自社タイトルを増やしていく計画だ。

3月末までに、15タイトルほど追加する予定。現在のところは、計画どおりの売り上げを達成し、手応えを十分に感じているという。ゲームを利用している会員は、今や約30万人に達する。

ヤマダゲームの特徴は、リアルの店舗との連携、“実利のあるゲーム”だ。そこがDeNAやGREEなどが提供するゲームとは異なるという。ゲームといえど、あくまでリアル店舗を生かすためのO2Oが目的だ。

たとえば、約690店舗に設置されているスロットマシーンを回すと、来店ポイントがもらえる。そのポイントを使って遊ぶソーシャルゲーム「らびたんクエスト」を開始した。

ほかにも、ゲーム内で敵を倒すなど結果が出ると、ヤマダ電機の店頭で利用できる割引クーポン券などがもらえる特典もある。スロットマシーンを回すとゲーム内の特別レアカードやクーポンがもらえるというキャンペーンも実施した。

店頭のスロットマシーンを回すとポイントがもらえ、そのポイントでゲームができる

店頭での買い物で得たポイントは、ゲーム内で使うゲームコインの購入にも利用できる。ゲームの利用に応じて会員ランクがアップすれば、店頭でサービスが優遇される。

全国のヤマダ電機の店舗を利用して、県別47都道府県対抗ソーシャルゲームを実施し、勝利した県では、ヤマダ電機の安売りセールを行うというようなプランもあるという。

ゲームは、新規顧客の獲得にも有効だと飯塚氏はみている。

次ページ他社のプラットフォームに乗るのは、よくない
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事