DeNA、LINEの台頭に歯ぎしり 有力ネット企業トップが語った13年の「強気」と「弱気」(上)
2013年もインターネット業界は、年初から起伏の激しい幕開けとなった。
ソーシャルゲーム大手のグリーは、未成年に対し上限を超える課金を行っていたことが発覚(関連記事はこちら)。一方で同じくソーシャルゲーム大手のディー・エヌ・エー(DeNA)は1月10日、会社ロゴの刷新と新事業である音楽配信への参入や、廃部が決まっているヱスビー食品陸上部の受け入れなどを発表した。DeNAは昨年10月、スマホの無料通話・無料メールアプリ「comm(コム)」も始め、「ゲーム一本足」からの脱却を進めている。
2社の間隙を縫うように、ネット業界の”新星”も台頭してきた。スマホの無料通話・無料メールアプリでは先駆といえる存在の「LINE(ライン)」だ。
LINEの勢い、フェイスブック以上
LINEは1月18日、フェイスブックやツイッターをはるかに上回る速度で、登録ユーザー1億人超えを達成した(関連記事はこちら)。今年はLINE上にゲームや占い、クーポンなどを乗せるプラットフォーム戦略を、外部パートナーを巻きこみながら本格展開する。運営会社のNHN Japanは、いつの間にかグリー、DeNAにとって侮れない存在となっている。
生き馬の目を抜くようなネット業界。その業界をもっとも深く知ることができるイベントがある。年2回行われる完全招待制の「Infinity Ventures Summit(IVS)」だ。昨年12月には京都で業界の有力関係者を集めて開かれ、経営者・経営幹部ら約550名が参加した。
普段聞けない本音を話すこのイベントで、ネット業界の経営者らは2013年をどう展望したのか。「強気」と「弱気」が入り交じる内容を、2回に渡ってレポートする。
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