「LINEするより電話したい」 彼女がLINEをやめたワケ
LINE人気にあやかりたい
すごい。「LINE」が1月、世界1億ユーザーを突破した。日本発のネットサービスで、1億ユーザーを超えたのは初ではないだろうか。しかも、1年半という超短期間。LINEやばい。すごい。
メディアの注目度も急上昇しており、東洋経済オンラインでもLINEに関する記事のページビューは高いらしい。筆者もLINE人気に便乗したい一心で、今回のコラムでは、LINEについて書くことにした。
筆者がLINEを始めたのは2011年冬ごろ。20代女性の友人に、熱心にすすめられたのがきっかけだ。まずは彼女に話を聞き、LINEの良さを改めて考え直してみよう。そう思って連絡を取り、趣旨を説明すると、こんな答えが返ってきた。
「わたしもう、LINEあんまり使ってないんですよ」
えっ。
もう電話したい
彼女は2011年秋ごろからLINEを使って、スタンプによるコミュニケーションの楽しさや短文で交流できる気楽さを熱弁していた。筆者がLINEに興味を持つきっかけになった人だ。そんな彼女がなぜ、LINEを使わなくなったのか。
「最初は楽しかったんです」。彼女は言う。「でも今はもう楽しくない。もう電話したい!」
聞いてみると、彼女の友人の間でも、LINEの利用頻度は減っているという。そういえば筆者も最近は、一時期ほどLINEを使っていない。さらに10人ほどのLINEユーザーに聞いてみたところ、半数ほどが、以前より利用頻度が下がったと言っていた。
LINEを使わなくなってきたのはなぜか。しかもなぜ、よりにもよって、「電話したい」なのか。理由を掘り下げると、テキストを使ったネットコミュニケーションが、以前より難しくなっているという現実が見えてきた。
LINEは「圧倒的にやさしかった」
冒頭の彼女がLINEを使わなくなった理由は、シンプルだった。
「余計な機能が増えたから」
LINEは2011年6月、テキストメッセージング機能のみの単機能ツールとして登場した。同10月に、スタンプ・絵文字と音声通話機能を追加。ネットサービスが苦手で、Skypeも使っていなかったという彼女がLINEを使い始めたのはこの頃だ。
「LINEは圧倒的にやさしかった。Skypeとかって、小難しいですもの」。彼女は言う。
確かに、LINEのユーザーインタフェースはシンプルに工夫され、きわめて操作しやすい。電話帳と連携しているおかげで「友だち登録」の作業も簡便。Skypeやmixiなどほかのコミュニケーションサービスより、利用のハードルは圧倒的に低かった。
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