子なし夫婦に「とやかく言う人」の偏った信念 それは自分に「裁く権利」があるものなのか

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まず、相手からの批判的言葉に「やんわりスルー」できるフレーズを決めておくのは一手です。「ご助言、どうもありがとう。でも、うちは夫婦でよく話し合って決めたことなんだよ」「お母さんに育ててもらったことは感謝しているよ。でも僕の人生は僕自身で選びたいんだ」と、なるべくアサーティブな言葉を、正直に、やわらかく発してみるのです。

それでも、子なしハラスメント的言動が続くならば、「子どもがほしくてもできないんです」と、わが身を守るための手段としてウソをつくことも、このケースでは許されるかもしれません。

幸福感を持ち続けられる生き方を選ぼう!

子どもを持つ人生、持たない人生、それぞれに幸せがあるでしょう。意見の違い、「べき論」の違いはあって当然です。子どもを持つ、持たないのどちらを選ぶかは、とどのつまり、「幸福感を持ち続けられる生き方」を自分の責任で選択することだと考えます。

そして、幸せになるには時間がかかるものです。アンガーマネジメントの考え方は、ソリューションフォーカス(解決志向・未来志向)がベースになっていることは、これまでも触れてきました。ソリューションフォーカスでは、「フューチャーパーフェクト(望む未来)」を目指すためにできることを実行していきます。

「望む未来=幸せ」の実現のためには、時間がかかるものですから、実行のペースはゆっくり(ショートステップ)で構いません。いま、自分は幸せに向かって、どの位置にいるのだろう? パーフェクトな状態を「10」としたら、今の自分の状態はいくつ? 4かな? では、5にするためにコレをしてみよう!……そんな方向で考えてみましょう。

がんばっている自分をちゃんと肯定し、自分自身にOKメッセージを語りかけながら、夫婦で選択した人生を謳歌してください。自分と、そして配偶者・パートナーの心身が元気ならば、他人のちょっとした悪口など、気にならなくなりますよ!

アンガーマネジメントに興味を持たれたかたは、拙著『パワハラ防止のためのアンガーマネジメント入門』(東洋経済新報社)をご高覧ください。

小林 浩志 日本アンガーマネジメント協会認定ファシリテーター

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こばやし こうじ / Kobayashi Koji

 

青山学院大学大学院法学研究科修了(法学修士)。
横浜市戸塚区で社会保険労務士・行政書士の事務所を経営する傍ら、社会人大学院でパワーハラスメントの法的・実務的対策を研究。パワハラ防止策の有効なツールとしてのアンガーマネジメントを数多くの企業、学校、病院等へ紹介している。
・特定社会保険労務士、行政書士、第一種衛生管理者
・公益財団法人21世紀職業財団認定セクハラパワハラ防止コンサルタント(客員講師)
・一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会認定ファシリテーター
・日本スポーツ法学会会員
著書に『パワハラ防止のための アンガーマネジメント入門』(東洋経済新報社)、『現場監督のための 早わかり労働安全衛生法』(共著、東洋経済新報社)などがある。

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