三井物産の経営論に、エリートは何を学ぶ?

あなたの常識が、世界の常識とは限らない

MBAを取得した日本人留学生の多くは、日本に帰国して、日本企業や外資系企業でエリートとして働くのが定石だ。ところが最近は、グローバル志向が高まり、日本人MBAホルダーがそのまま海外で就職するケースも増えてきた。
第9回目にご登場いただくダートマス大学タックビジネススクールに留学中の清水万莉子さん(27歳)も、その一人だ。
清水さんは、大学卒業後、バークレイズ・キャピタル証券に入社。主にデリバティブ業務部で、社内のさまざまな部署と連携しながら、顧客サービスや業務拡充などに携わってきた。
業務部で3年間働くうちに、仕事にも慣れて楽になり「自分の成長カーブが下がるのがわかった」。同世代の友人が次々とMBA留学するのに触発されて、自らも挑戦。2011年、タックビジネススクールに合格した。
もともと、経営コンサルティング会社で働いてみたかったという清水さんは、キャリアチェンジをするため、証券会社を退職。私費でMBA留学することを選んだ。26歳で留学したため、貯金はほとんどなく、学費は大学院が斡旋する教育ローンでまかなっている。
卒業後は、初志貫徹で、世界的なコンサルティング会社に就職する。清水さんが普通の留学生とちょっと違うのは、東京オフィスではなく、インドネシアのジャカルタオフィスで働くことを選んだことだ。もちろん、日本人第1号となる。
「ダートマス・タックに留学しなかったら、海外オフィスで働くチャンスは得られなかったでしょうね」という清水さん。カナダ国境に近い、雪深いニューハンプシャー州で、まもなく最終学期を迎える清水さんを取材した。

エリートたちは、なぜ無人島へ向かう?

清水万莉子さん(27歳)のMBA留学生活は2011年8月、サバイバル生活から始まった。

スタート地点は、アメリカ北東部のメーン州のウィーラー湾。ここから、ダートマス大学タックビジネススクールの入学前オリエンテーリング旅行が始まる。入学前に希望者が参加できるタック名物のオプショナルプログラムだ。

小さな帆船を操縦し、ハリケーン島という無人島に向かう5泊6日のフィールドトリップ。新入生は、サバイバル生活を通じて、リーダーシップやチームワークを学ぶ。

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