欧米流だけが、正しいリーダーシップですか 逆境を乗り越えた、アジアのリーダーに学ぶ

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ビジネススクールの学生といえば、世界のお金持ちの子女というイメージが強いが、中には、授業料をすべて奨学金やローンで賄っている苦学生もいる。ビジネススクールは、「逆境からはい上がってきた人」を評価するからだ。
ミシガン大学ロスビジネススクールに留学中の西川美優さん(31歳)もその1人。ロータリー財団の奨学金と、ミシガン大学の教育ローンで、留学生活を送っている。
西川さんは大学卒業後、日系のコンサルティング会社、アビームコンサルティング社に就職。およそ7年間、ITおよびM&Aを専門とするコンサルタントとして活躍した。コンサルティングの仕事を続けるうち、提言するだけではなく、実際に自分で海外進出プロジェクトなどを手掛けてみたくなったのだという。
30代を前にMBA留学を志し、ミシガン・ロスに合格。受験の課題エッセイには、「MBAを取得して、外資系のIT企業で働くのが夢」と書いた。退路は断ち、会社を退職しての私費留学だ。
退職したとき、留学準備などで貯金は使い果たし、手元に残っていたのは数十万円だったという。
卒業後は、「結婚を控えているので、とりあえず日本に帰国する」とのことだが、IT企業やコンテンツ企業など、複数の内定企業を就職先として検討している。

西川さんのMBA留学生活で特徴的なのは、アジアとの深い関わりだ。アジア系アメリカ人の友人が多く、その影響もあり、コンサルティングプロジェクトではインドでの実地調査を選んだ。
アジアに魅せられた留学生活を追った。

現地コンサル研修は、ミシガンが先駆け

ミシガン大学ロスビジネススクールの名物授業と言えば、誰もが、「Multidisciplinary Action Projects」(総合実地研修プロジェクト)を挙げるだろう。

現在、多くのトップビジネススクールが、新興国や企業に常駐して、コンサルティング業務を行う研修を授業の一環として取り入れているが、その先駆けとも言えるのが、20年の伝統を誇るミシガン・ロスの授業だ。

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