世界が羨望する日本女子プロレスの「異端児」 変幻自在のASUKAは批判や嫉妬にブレない

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常見:改めてなぜ、WWE(NXT)に行こうと思ったのですか?

ASUKA:WWEが私のことをとてもリスペクトしてくれたからです。ある時、WWEから「世界中の女子選手の中で1人選ぶとすればあなたです」と言われたんです。あの世界最大のプロレス団体が私に対して最上級の評価をしている。こんなに誇らしいことはありませんので、その評価にふさわしい活躍をWWEの舞台でお見せしようと約束しました。

常見:なぜWWEはASUKA選手に声を掛けたのだと思いますか?

自己プロデュースができていた

コーナーポストで衣装を広げた時の「華」がすばらしかったです

ASUKA:自己プロデュースができるというところだと思います。日本では、私はデビューして、その後、フリーになってから、自分でプロデュース興行をどんどんやっていました。おかげ様で好評で初期から満員でした。多い頃は毎月やっていました。会場をどんどん大きくしたりとか、大阪、名古屋、仙台などいろいろな都市でもやったりしていたんです。東京ほど大きな会場ではないですがこれも満員となり、話題となりました。

他団体がビッグマッチで使う後楽園ホールでも、定期的に3、4カ月に1回やって成功させてきました。ほかにも、いろいろな団体に出てきました。つねに、どうやって面白いものを作るかを考えてきました。

常見:そう、ASUKAさんは自分で大会をプロデュースしてきたのですね。レスラーを強力にプロデュースする団体という印象のWWEであるのは心配ではなかったですか? 実際に参戦してどうですか?

ASUKA:私は変幻自在に対応できますので、その心配はありませんでした。それに、私自身を求められていたので、私がやれることを出し切れば良いと思っていました。もっとも、日本でやってきたスタイルと、WWEは違う部分もあります。試合の組み立てや、リズムも間合いなどが違うので、苦労した部分はありました。眠れなくなって考えたこともありました。でも、どうやったらWWEユニバース(ファンという意味)の皆さんに楽しんでもらえるかということを考えて、解決してきました。

常見:すごくスイングしていましたよ。

ASUKA:ありがとうございます。日本でも女子の団体以外に男子の団体に出場して、男子のトップレスラーと組んだりしたので、臨機応変に対応することはできました。実際に入団してわかったのは、WWEでは選手たちからもスタッフからも非常にリスペクトされていたんですね。だから、やりがいがあります。WWEだけでなく、世界中の女性レスラーが私の映像を見て勉強していたんです。女子レスラーのある種のフォーマットになっていました。

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