61. 11月3日「日本国憲法」が公布、翌1947年5月3日に施行。1948年から憲法記念日として国民の祝日に
62. しかし日本が独立を回復する1952年4月28日までは占領下であったため完全な効力を有していなかった
現在に至るまで一度も改正されていない
63. 日本国憲法は1947年の施行以来、現在に至るまで一度も改正されていない
64. そのため日本国憲法の原本は歴史的仮名遣いであり、漢字表記は当用漢字以前の旧字体である
65. 日本国憲法には本文の前に「上諭」と「前文」がある。通常、上諭は単なる公布文だがその内容から注目される
66. そこには「日本国民の総意に基づいて」という国民主権的文言と「天皇主権の帝国憲法の改正手続き」が並列
67. このことから日本国憲法の「上諭」は、制定法理との関係でたびたび取りざたされる
68. 「前文」は法令の条項に先立っておかれる文章で、その法令の趣旨・目的・理念などを明示するもの
69. 日本国憲法の前文では「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」という三大原則が示されている
70. 大戦直後という歴史的背景から平和主義が強調され、これを根拠に個人の平和的生存権を導く見解もある
71. 日本国憲法の「本文」は11章103条からなり、その内容は大きく3つに大別される
72. 11章は「第1章 天皇(1~8条)」「第2章 戦争の放棄(9条)」「第3章 国民の権利及び義務(10~40条)」
73. 「第4章 国会(41~64条)」「第5章 内閣(65~75条)」「第6章 司法(76~82条)」
74. 「第7章 財政(83~91条)」「第8章 地方自治(92~95条)」「第9章 改正(96条)」
75. 「第10章 最高法規(97~99条)」「第11章 補則(100~103条)」となっている
76. 内容のひとつは「人権規定」。別名〈人権カタログ〉と呼ばれる第3章を中心に国民の権利をまとめている
77. 2つ目は「統治規定」で、「第1章 天皇」、「第4章 国会」など国家の統治に関する規定をまとめている
78. 3つ目が「憲法保障」。憲法の秩序の存続や安定を保つ制度で、98条で日本国憲法を最高法規として宣言
79. 包括的な人権規定としては、生命・自由・幸福追求権を保障する13条があり新しい人権もここに含まれる
80. 23条の「学問の自由はこれを保障する」は、日本国憲法の全103条中もっとも短い条文である
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