肩こりは「もんでも治らない」という驚きの真実 ストレッチや筋トレが逆効果になることも

拡大
縮小
つらい肩こりや腰痛の原因は患部にはありません(写真:xiangtao / PIXTA)
肩が凝る。腰痛がつらい。
そんなとき、どんなケアをしていますか?
「とりあえず肩や腰をストレッチする」「マッサージに行く」「筋力不足が原因と聞いたので、筋トレをしている」という人も多いでしょう。
しかし、コリや痛みの本当の原因を知らずにケアをしても、思うような効果は期待できません。そもそもなぜ肩こりや痛みが発生するのか、どうすればよくなるのか――。『やってはいけないセルフケア 肩こりは肩をもんでも治りません』の著者である理学療法士の財前知典氏が解説します。

本当の原因は「肩」や「腰」ではない!

肩こりや腰痛の代表的なセルフケアとして「ストレッチ」があります。

ストレッチとは筋肉をゆっくり伸ばすことによって、関節の可動域を広げたりする運動のことです。

例えば、肩こりだから背筋を伸ばすストレッチ、腰痛だから前屈をして腰を伸ばすストレッチなどがあります。

ストレッチをした直後はほぐれたような気がしますが、もし伸ばしてはいけない筋肉をストレッチしてしまうと、時間とともにどんどん筋肉が固くなり、動きが悪くなってしまいます。その結果、かえってコリや痛みを悪化させてしまうこともあるのです。

実はコリや痛みの本当の原因は、肩や腰といった患部にはありません。体に「サボっている場所」と「頑張っている場所」があるからです。

患部に直接アプローチするようなセルフケアで肩こりや腰痛が改善しないのはそのためです。

次ページコリや痛みの原因は「会社」に例えるとわかりやすい
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
【資生堂の研究者】ファンデーションの研究開発の現場に密着
【資生堂の研究者】ファンデーションの研究開発の現場に密着
現実味が増す「トランプ再選」、政策や外交に起こりうる変化
現実味が増す「トランプ再選」、政策や外交に起こりうる変化
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT