発達障害の人、遅刻を防ぐ「見積もり時間」の法則 焦れば焦るほどドツボにはまってしまいがち
「なぜかいつも周りの人とやることがズレてしまう」「簡単そうに思える意思の疎通ができない」など、さまざまな場面で困りごとを引き起こしてしまう発達障害ですが、その原因について、精神科医の岩瀬利郎氏は「定型発達の人と見えている世界が違うから」だと指摘します。
ではいったい、発達障害を抱えている人の見えている世界とはどういうものなのでしょうか。岩瀬氏の著書『マンガでよくわかる! 発達障害の人が見ている世界』から一部を抜粋・再編集して解説します。
遅刻が多く、部屋も片付かない
発達障害の人に遅刻が多いことは、よく知られた事実です。これは、多くの人が合併している睡眠障害に伴う朝寝坊や、注意散漫、準備の優先順位がわからなくなるなど、特有の性質に起因していることは間違いありません。
また、部屋の中やデスクの上が片付けられず、物が散乱した状態になってしまうという現象も、注意散漫や衝動性に原因を求めることができます。
お風呂に入れなかったり、電車、特に地下鉄に乗れなかったりするのは、ASD(自閉スペクトラム症)の人に見られることがある感覚過敏が原因かもしれません。
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