グローバル人事の「目」(第6回)--海外拠点で「価値観」を浸透させる極意とは?

グローバル人事の「目」(第6回)--海外拠点で「価値観」を浸透させる極意とは?

◆自社の価値観を海外で浸透させるのは難しい

海外現地法人が増えてくると「日本本社の『価値観』をグローバル全体に浸透させて、一致団結したい」ということがテーマになる。そこで、日本本社の価値観を明文化して、海外拠点で説明会などを行うようになる。

しかし、説明会の場で海外現地法人の社員が「わかった」と言っても、本社や駐在員の目から見ると「わかった」ようには見えないことが多い。本社役員自ら海外現地法人に出向き、自らの言葉で直接価値観を伝えたり、カードや冊子にまとめて配ったりするなど、繰り返しコミュニケーションをとっても結果は大きく変わらない。

最近、「価値観を海外現地法人に浸透させるのに何かいい手はないですか」という相談を受ける機会が増えている。

実際にその会社の価値観を文章化した資料を見ると、どの会社も共通して「我社の価値観を体現した行動」で価値観を表現している。一見正しいようであるが、実はそこに落とし穴がある。

自社の価値観を行動で表現すると、当たり前の内容になってしまうのだ。
例えば「インテグリティ(誠実さ)」は重要ですと言われれば、その通りですと理解してくれる。しかし、具体的に現場行動にそのキーワードを落とし込もうとしても、どの会社にも当てはまりそうな一般的な「べき論」に陥り、自社らしい行動に結び付かない。

 

関連記事
トピックボードAD
  • 「非会社員」の知られざる稼ぎ方
  • スナックが呼んでいる
  • ほしいのは「つかれない家族」
  • 若者のための経済学
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
今だからこそ光る<br>絶好調企業の秘密

なぜあの会社の収益力は高いのか。パーク24、「かつや」のアークランドサービスなど17社の稼ぎの秘訣を大公開。テーマは「内需」「海外」「新市場創造」「重厚長大企業の復活」。産業天気図や出遅れ銘柄ランキング、株価10倍銘柄なども。