グローバル人事の「目」(第6回)--海外拠点で「価値観」を浸透させる極意とは?

 

A社はグローバル化の先駆け的存在であり、海外現地法人まで価値観浸透は出来ていると世間では思われている。しかしグローバル化の進展で、海外現地法人と現地社員の数が3年で7倍となった。何とか海外社員の頭数は揃えたが、技術やマネジメント面の教育不足と価値観の不徹底により、各海外現地法人で今まで考えられなかったミスが多発。海外現地法人の自力では解決できず本社から支援が必要なトラブルも発生する事態に陥った。

そこで急遽、本社と各現地法人のキーマンが、新たに採用した人材の質の短期向上を実現させるプロジェクトを組成した。技術やマネジメント面は駐在員を一時的に増やしてOJTを充実させたり、マネジメント研修を増やしたりするなど、従来の方法で何とかレベルを向上させることができた。

しかし価値観浸透に関しては中々思ったように進まず、手を焼いていた。今までの価値観浸透のやり方は、日本からの駐在員が不退転の覚悟で現地に入り込み、仕事の仕方や本社の価値観をたっぷり時間をかけて叩き込むというものだった。しかし、こうした方法では、海外現地法人の成長スピードに追い付かないのである。そこでグローバル企業の価値観浸透のやり方を学び、価値観の定義と浸透方法を刷新したのである。

 

キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?
  • 仲人はミタ-婚活現場からのリアルボイス-
  • グローバルアイ
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
人気の動画
東芝、会社「3分割」に残る懸念
東芝、会社「3分割」に残る懸念
節約志向で「安い食品ばかり買う」人の重大盲点
節約志向で「安い食品ばかり買う」人の重大盲点
百貨店の最終兵器「外商ビジネス」が抱える難題
百貨店の最終兵器「外商ビジネス」が抱える難題
EVの切り札?夢の「全固体電池」は何がスゴいのか
EVの切り札?夢の「全固体電池」は何がスゴいのか
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
「非財務」で生きる会社、死ぬ<br>会社 企業価値の新常識

今や株価を決める最大の要因は「非財務情報」というのが世界の常識に。優れた開示を行えば企業価値の向上につながる一方で、開示が不十分だと株を売られるリスクも。企業価値の新常識をめぐる混乱とその対処法に迫りました。

東洋経済education×ICT