共通テストに「ベルばら」登場。ムーミン、シャニマス、バンプ…出題者が"漫画や歌詞"を出す本当の狙い
例えば、2018年の「地理B」で、北欧を代表するキャラクターである「ムーミン」が登場しました。この問題では、ムーミンの画像とともに、アニメの舞台となった地域の言語や文化的特徴から、ムーミンの物語の舞台がフィンランドであることを類推させる設問が出題され、当時大きな反響を呼びました。
「ムーミン谷はどこにある?」という素朴な問いが、地理的思考力を試す良問として評価される一方で、受験生の間では「ムーミン問題」として語り草となっています。
また、2017年の「日本史A」では、子どもたちに人気のゲーム・アニメ「妖怪ウォッチ」の画像が使用されました。妖怪という日本文化に根ざしたテーマを、現代のコンテンツを通じて考察させるという問題だったわけです。
さらに2016年の「国語」では、現代文の評論問題として土井隆義氏の著書『キャラ化する/される子どもたち』から出題があり、その中でリカちゃん人形が取り上げられました。長年日本の少女文化を象徴してきた玩具を題材に、現代社会における「キャラクター」概念や子どもたちのアイデンティティ形成について深く考えさせる問題でした。
大学独自入試でも続々と
こうした傾向は、共通テストに限った話ではありません。各大学が独自に実施する個別試験でも、近年、ポップカルチャーを題材とした問題が出題されるケースが増えています。
国公立大学でも、2025年に実施された東北大学の国語の入試問題が有名です。この問題では、「現代思想2024年3月号 特集=人生の意味の哲学」に掲載された松井哲也氏の論考「AIの手を掴むくらいなら溺れて死ぬ」からの引用が使われました。
その文章の中には次のような記述がありました。
若者に人気のロックバンドBUMP OF CHICKENの楽曲が、哲学的考察の素材として学術論文に引用され、それがさらに国立大学の入試問題として出題されたのです。


















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